今後のチャールズ国王
声明にあったように、前向きに治療に専念されつつ、やはり“ワーカホリック”(仕事人間)で有名なチャールズ国王だけに、やはりお仕事無しではいられない、といったご様子。むしろそれが支えにもなるのでしょう。
国民と直接対面する従来の公務はお控えになりますが、枢密院(すうみついん)や首相との謁見などをリモートで行われたり、また日々の日課である国家の重要文書への署名といったペーパーワークもなさるそうです。
君主の代行をする、国務参事官という存在
実は英国王室には、「カウンセラー・オブ・ステート」(国務参事官)という役割があります。
国王が海外滞在中、または病気などで、君主の責務を一時的に遂行できない場合に、2人以上の国務参事官をを任命して、その職務代行をさせることができるというもので、そのメンバーは王族の中から選ばれ、現在リストには7名が。
妻カミラ王妃にウィリアム皇太子、ハリー王子、アンドリュー王子、ベアトリス王女と、王位継承順位の高い方々ですが、それに加え、2022年にハリー王子とアンドリュー王子が公務をリタイアされたことで、プリンセス・ロイヤル(アン王女)とエディンバラ公(エドワード王子)が新たにメンバー入りしました。ご存知の通り、現在公務に従事しないハリー王子とアンドリュー王子を除く5名が、チャールズ国王の代行としての可能性があることになります。
まさにこの事態こそが……と思うも、実は既にバッキンガムパレスは、“国務参事官の任命は現時点では必要ない”と語っています。
治療と同時に、できる限りお仕事をする気満々の国王のお気持ちがとっても伺えますが、これは病状が軽い証拠とみて楽観視できるのか、それとも状況次第で今後任命となるのか、注目です。
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