いざ探してみると、ちょうどいいものが見つからないという声が多い「オケージョン服」。春に向けて、大人が納得できるお出かけ服をスタイリスト福田亜矢子さんに提案いただきます。着用するのは連載でもおなじみ、ファッションへの愛と造詣が深いエディター松井陽子さんです。
六回目となる今回のシーンは、おしゃれして楽しみたいけれど、構えすぎたり、肩に力が入ったような装いは避けたいとき――たとえば夫とのディナーへ行くときのファッション――。身近な相手だからこそ、いざお出かけするとなると迷ってしまう装いについて考えてみました。
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夫や女友達、気の置けない人のお出かけ。”キャラ”を変える気はないけれど、でもいつもと違うおしゃれがしたい!
松井さん(以下、敬称略):亜矢子さんは記念日に夫婦でお出かけする?
亜矢子さん(以下、敬称略):下の子がまだ小さいので、二人でとはいかないですね。松井さんは行ってそう!
松井:んー、あんまり……(笑)。でも、大学院生の長男がまだ自宅から通っているから、家にいるときは、末っ子の面倒見てくれるようになったの! そうね、だからようやくいろんな心配もなく、夫婦で夜に出かけることはできるようになったかな。
亜矢子:そうなんですね! これからもっとお出かけの機会も増えそうですね。二人で出かけるときって、どの程度おしゃれします?
松井:湘南という土地柄、ちょっとしたレストランに行くのもみんなカジュアルなのね。ま、それは湘南に限らず、今ってそういう感じなのかな。ちゃんと身なりを整えていく場所って、正直なところ今の生活範囲にはほとんどないの。とはいえ、せっかく出かけるなら、ちょっとは非日常気分も楽しみたいから、ちゃんと着替えますよ。私はワンピースが多いかな。
亜矢子:そうですよね。ワンピースはよそ行き感をまとうのにやっぱり頼れるんですよね。
松井:だから、ついなんだかいつも同じようになってしまって、変わり映えしないなーってちょっと思ってます。と言っても、別人になるようなおしゃれがしたいわけではないじゃない(笑)? おすすめをぜひ知りたいです!
亜矢子:それ、きっとみんな同じだと思います。夫に限らず、女友達とレストランに行く日もそうですよね。キャラクターまで変える気はないけれど、でもいつもとは違う、そんなおしゃれを今回は考えてみようと思います。
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