イラスト:Shutterstock

中古マンションを買おうと決めたら、次にやらなければいけないのは、条件の設定です。住まいに求める条件は人それぞれ。広いお風呂が必須という人もいれば、日当たりと見晴らしは譲れないという人もいる。その人の生活観が垣間見えるのが、お部屋選びだと思います。

 


僕の場合、優先したいポイントは以下の3つ。
1、予算
2、立地
3、外観

まず予算については、リノベーション費用に1000万円は残しておきたかったので、物件自体の価格は2500万円前後が理想。頭金で800万円は出すつもりだったので、トータル2700万円くらいでローンを組めればいいなと考えていました。

次に立地です。会社勤めの方の場合、オフィスへのアクセスを重視されると思うのですが、フリーランスである僕の場合、毎日決まって通う場所というのは特にありません。取材がメインのため、日ごとあちこちへ飛び交う生活。しかも、日によって恵比寿だったり六本木だったり中目黒だったり、あるいは日比谷だったり京橋だったり、はたまた錦糸町や天王洲アイルなど、行く場所もまちまちです。

だから、どこへ出るにもそこそこ便利な場所が良かった。つまり、求めるものは複数路線が使えるところ。逆に言うと、どこに行くにしても必ず新宿や渋谷といったターミナル駅で乗り換えしなければいけない路線は、駅の人混みが大嫌いな自分にとってはアウトでした。そのため、この時点でほとんどの私鉄沿線が対象外に。かなり都心に寄ったエリアに絞られることになりました。

あとは、物件自体がどこに建っているかも見逃せないポイント。前提として、交通量の多い大通り沿いはNG。線路沿いや高速道路に面しているところも、内見の前段階で候補から外しました。眺望に関してはあればうれしいけど、そこまでは望まないという程度。窓を開けたら隣の建物で視界が塞がっているということさえなければ、近隣の建物の住人と目が合うくらいは許容範囲にしました。

そして3つ目は外観。リノベーションするつもりだったので、どうせスケルトンにするしなと思い、正直、内観はほぼ気にしていませんでした。それよりも、自分ではコントロールできないところがどうなっているかのほうがよっぽど重要。その最たるものが外観です。

やっぱり家に帰ってきたときに、気に入っている外観のほうがテンションが上がるもの。また、外観が美しいところは、廊下など共用部もおのずと清潔に保たれています。だから、思わず帰ってきたくなる外観かどうかは、かなりこだわっていました。

 
  • 1
  • 2