恋愛リアリティショー『バチェラー・ジャパン』のシーズン3に参加され、現在はウォーキングや姿勢、立ち居振る舞いの講師をされている野原 遥さん。今回も野原さんとともに、「大人のがさつな立ち居振る舞い」について考えます。

 

野原 遥さん
バチェラー・ジャパン シーズン3参加。ビューティースタイリスト。株式会社TheTRinity代表。2013年、自身が遭遇した事故による壮絶なリハビリを通して“カラダの使い方”の大切さを知る。その後、2016年Miss Universe Japanファイナリストとして日本大会へ出場し、“ウォーキング”、“姿勢”、“立ち居振る舞い”に出合ったことからカラダの使い方・表現の素晴らしさに気づく。人に与える印象や所作の美しさを求めてMIA(モデルインストラクター協会)認定講師資格を取得。プライベートレッスンや企業研修などを中心に、正しく美しい姿勢・ウォーキング・立ち居振る舞いのレクチャーを行っている。昨年末、初の著書となる『明日から美人』(C C Cメディアハウス刊)を上梓。

 


「頭」ではなく「手」を動かす!
姿勢を崩さないことが美しさの秘訣

 

1回目の記事では、会話中のがさつなリアクションや話し方について考えました。「脱・がさつ」のキーワードは「おもてなし精神」でしたが、これは日常の何気ないしぐさにも当てはまります。がさつな動きで周囲に不快感を与えるのではなく、ゆっくり&コンパクトに動くことで自分自身を美しく見せ、周囲にも気持ちよく過ごしてもらえるよう心がけたいものです。

そして「ゆっくり&コンパクトな動き」とともに、意識したいのが「姿勢」です。年齢を重ねるにつれて老けて見える動きが増える理由に、筋肉が衰えたり、体が硬くなり可動域が狭まったりすることで、美しい姿勢を保てなくなることが挙げられます。また、老眼が進んだからと、見たいものに頭を近づけたり逆に離したりすると、姿勢が崩れてしまい、エレガントに見えません。詳しくは後ほどお伝えしますが、座るときも美しい姿勢を保つこと、そして動く際は「頭」ではなく「手」を動かすことが重要です。
 

ふとした瞬間に差が出る!
「がさつ見え」するのはこんなシーン


では、今回も具体例を見ていきましょう。
 

① ブーツを脱ぐとき

不恰好に見えることに薄々気づいていたとしても、意外と解決策が見当たらないのが、ブーツの脱ぎ方。ブーツの出番が多いいまこそ、品のある脱ぎ方をマスターしましょう。
 

 がさつな印象 
ガニ股になり、横方向にブーツを外す

 

ブーツを脱ぐとき、脚を開いてヒザを上げ、ブーツを体に対して横方向に引っ張るのと、がさつに見えてしまいます。ましてや、脚をブンブンと振って遠心力で脱ぐなんて、もってのほか(笑)。
 

 エレガント 
足を後ろに向け、後ろ方向にブーツを引っ張る

 

オススメは、ブーツを後ろに向かって脱ぐ方法。これであれば、脚を開かなくてもスマートに脱げます。このとき、転倒しないように壁に手をついてもOK。最初にブーツのかかと部分を手で持って、小刻みに動かしてずらしておくと、スッと脱げます。
 


\これも気をつけて!/

× ガニ股  
○ 両足の幅を狭くし、片脚を伸ばす

ファスナーを閉める際も、脚の開き方にご注意を。ガニ股にならないように、両足の幅を狭くするだけで、見え方がだいぶ変わります。ファスナーを閉める側の脚は伸ばすと美しいですが、下まで届かない場合は、両足の幅を狭めたまま、しゃがむようにしましょう。