姿勢に気をつけるだけで、人はグッと若々しく、はつらつと見えます。また、正しい姿勢をキープすることは、肩こりや腰痛の軽減、そして脂肪燃焼効果のアップなど、体にもいいこと尽くし。そこで今回は、正しい姿勢とはどのようなものか、お伝えします。

 

野原 遥さん
バチェラー・ジャパン シーズン3参加。ビューティースタイリスト。株式会社TheTRinity代表。2013年、自身が遭遇した事故による壮絶なリハビリを通して“カラダの使い方”の大切さを知る。その後、2016年Miss Universe Japanファイナリストとして日本大会へ出場し、“ウォーキング”、“姿勢”、“立ち居振る舞い”に出合ったことからカラダの使い方・表現の素晴らしさに気づく。人に与える印象や所作の美しさを求めてMIA(モデルインストラクター協会)認定講師資格を取得。プライベートレッスンや企業研修などを中心に、正しく美しい姿勢・ウォーキング・立ち居振る舞いのレクチャーを行っている。昨年末、初の著書となる『明日から美人』(C C Cメディアハウス刊)を上梓。


第1回「「そのしぐさ、おばさん見えかも?」40代・50代がついついやってしまう会話中のリアクションは?【バチェラー3参加者・野原 遥】」>>

第2回「「スマホ片手に信号待ちしていない?」あるある!とうなずいてしまう「がさつ見え」するしぐさ5選【バチェラー3・野原 遥】」>>

 


筋肉や代謝の衰えを感じさせる
「老けた姿勢」に注意して!

 

前回のしぐさの記事や上記の写真を見ていただいてもわかるように、「姿勢」というのはその人の印象を大きく左右します。ですが、年齢とともに筋肉が衰えてくると、どうしても意識をしていないと美しい姿勢は保てなくなるのです。

筋肉が衰えてしまうと、腹筋や背筋で骨盤や背骨を支えきれなくなることで、姿勢が崩れ、ぽっこりお腹や猫背が目立つようになります。また、筋肉はたくさんのエネルギーを消費する箇所でもあるので、なくなれば当然代謝が落ちます。しかも、それまで筋肉が支えていた内臓も正しい位置からズレてしまい、血行不良などを起こし、ますます代謝が落ちて太りやすくなります。そうなると、余計にお腹や背中の贅肉が目立つように。

また、背中が丸まって頭が下がっている状態だと、自信もないように見えます。背筋を伸ばして胸を張っているほうが、イキイキとして見えますよね。

それだけでなく、姿勢が崩れると、全体のバランスを取ろうと体の一部が無理をすることになり、腰痛や肩こりなどの原因になります。見た目だけでなく健康のためにも、正しい姿勢、そして筋肉の維持は不可欠です。

しかし、ずっと正しい姿勢で過ごさずにこられた方は、筋肉がなくなっているだけでなく、長年の体のクセがついていて、意識しないとなかなか元に戻すことができません。特に立っているときに片足に重心を置いている人、猫背や反り腰になっている人は要注意。まずは正しい姿勢がどういうものか確認しましょう。
 

頭頂部から真上に糸で引っ張られている意識で
背筋を伸ばし、肩甲骨を引き寄せる


まずは、この2パターンの写真をご覧ください。

 老けて見える姿勢 

 


 若々しくエレガントに見える姿勢 

 

上の写真を見れば、どちらの姿勢が若々しく見えるかは、一目瞭然です。姿勢がいいと、同じ人物とは思えないほどにスタイルもよく見えますね。

詳しくはこれからお伝えしますが、美姿勢を保つために大切なのは、頭頂部から真上に体を糸で引っ張られている意識で、背筋をまっすぐ伸ばすこと。そして現代人は常日頃パソコンやスマホに触れているため、どうしても肩が内側に入ってしまいがちなので、肩甲骨を引き寄せて胸を張ることも重要です。これらを意識するだけで、筋トレ効果も生まれます。