Amazon Prime Videoの人気恋愛リアリティ番組『バチェラー・ジャパン』シーズン3に参加されていた野原 遥さん。その姿勢や立ち居振る舞いの美しさに魅了された人も多いのではないでしょうか。現在は、ウォーキングや姿勢、立ち居振る舞いの講師として活躍されている野原さんと、大人世代の「がさつに見える立ち居振る舞い」について考えます。
野原 遥さん
バチェラー・ジャパン シーズン3参加。ビューティースタイリスト。株式会社TheTRinity代表。2013年、自身が遭遇した事故による壮絶なリハビリを通して“カラダの使い方”の大切さを知る。その後、2016年Miss Universe Japanファイナリストとして日本大会へ出場し、“ウォーキング”、“姿勢”、“立ち居振る舞い”に出合ったことからカラダの使い方・表現の素晴らしさに気づく。人に与える印象や所作の美しさを求めてMIA(モデルインストラクター協会)認定講師資格を取得。プライベートレッスンや企業研修などを中心に、正しく美しい姿勢・ウォーキング・立ち居振る舞いのレクチャーを行っている。昨年末、初の著書となる『明日から美人』(C C Cメディアハウス刊)を上梓。
自分の魅力と魅せ方を知る人は
「おばさん」に見えません
そもそも「がさつ」だと何がよくないのでしょうか。同じ40〜50代でも、知性と品性を兼ね備えた素敵なオーラを放つ方もいれば、動きや言葉ががさつが故に老けて見える40〜50代の方もいますね。私は、そんなことで老け見えしてしまうのは、もったいないと思うんです。この2タイプを分けるものは、「マインド」と「魅せ方」の違いでしかありません。
自分に似合うものやチャームポイントがわかっていて、自信を持って堂々としている人や、体の使い方が正しく、美しい姿勢で健康的な人は、若々しく素敵に見えます。また、「自分さえよければいい」と考えるのではなく、「相手が不快になっていないか? 気持ちよく過ごしているか?」という考えで動く人は、しぐさにもおもてなし精神が溢れ、丁寧で、美しく見えます。逆に、自己中心的でがさつな言動が目立つと、どうしても「おばさん」といった印象が拭えないのです。
若いうちは、キラキラと溢れるエネルギーが前面に出ているため、多少がさつでも目につきにくいものですが、大人になるとそうはいきません。また、年齢を重ねると、人生経験を積んできた分、自分の「正しい」に固執しがちで、考えが硬直してしまいます。そうすると成長が止まってしまい、心の動脈硬化により一層老けて見えてしまいます。
つまり、自分自身の体や心の現状を把握し、自分の魅力とその魅せ方を知り、改善を繰り返すこと。これこそが、素敵で若々しい佇まいにつながります。そこで今回は、「話し方」「しぐさ」「姿勢」の3つの方向から自分自身を見直す方法をご提案できればと思います。
人と話すときにも「おもてなし精神」を。
口グセのようにネガティブワードを発さない
先ほどの話にもつながりますが、「私なんて……」「もうトシだから」といった言葉は、口にしている本人は否定してもらえたり、慰めてもらえたりするため気持ちよくいられます。けれど、聞いているほうは返事に困り、毎回フォローを入れなくてはと考えて疲れるものです。ときにはネガティブな感情にさいなまれることもありますが、誰彼構わず、口グセのように使うのは考えもの。それに、年齢や経験を重ねることは決してネガティブなことではありません。少し、柔軟に考えてみましょう。
また、人に不快感を与えない、エレガントな動きのコツは、ゆっくり・コンパクトに動くこと。話しているときにリアクションや笑い声が大きすぎると、この真逆でがさつに見えてしまうので注意したいところ。そして、笑顔を心がけ、威圧感を与えないようにするのもポイントです。
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