現地時間3月10日にアメリカのロサンゼルスで開催された、第96回アカデミー賞授賞式。今回の授賞式での2つのハイライトの意外な舞台裏が明かされました。

ひとつは、日本でも「アメリカ版安村(とにかく明るい安村さんのこと)」と話題になった、衣装デザイン賞のプレゼンターとして登場したジョン・シナの全裸姿。

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写真:ロイター/アフロ

「コスチュームデザイン」と書かれた受賞者の名前が入れられた大きな封筒で大事なところを隠しただけ、というほぼオールヌード姿でステージに現れたジョン。そのまま股間が見えないように気をつけながらえっちらおっちらとマイクまでたどり着きます。司会のジミー・キンメルは、「今日、裸の男がこのステージを横切るだなんて、誰が想像したでしょうか。クレイジーではありませんか」と煽ります。

 


マイクに無事辿り着いたジョンはひとこと、「衣装は、重要です」。説得力がありすぎるプレゼンテーションに、会場の観客は大ウケ。実は、今年スタートした衣装業界の組合による、賃金是正を求める運動のキャッチフレーズが「私たちがいなければあなたたちは裸です」というもの。これを意識してかどうなのかはわかりませんが、とてもタイムリーでキャッチーな演出でした。
でもこれ、封筒がズレたらどうなるのかと、ちょっとハラハラしましたよね。その後、授賞式の舞台裏を紹介するバラエティ番組で、番組スタッフたちがタネ明かし。この演出には、FCC(連邦通信委員会)などによる、「膨らみも(お尻の)亀裂も見せてはならない」というルールを守るため、肌色の前貼りのようなものをちゃんと前にも後ろにも着けて鉄壁ガードしていたのですね。ホッ!

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提供:Al Seib/AMPAS/REX/アフロ


ふたつめのハイライトは、『落下の解剖学』に出演していたボーダー・コリーのメッシ。

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写真:ロイター/アフロ

彼は観客席にゲストとして席を用意され、お行儀良くお座り。みんなと一緒のタイミングで拍手までして見せる様子がカメラに映し出されてショーの主役の座を奪っていました。一部の作品スタッフたちからは「彼が目立って不公平だ」という苦情も出たとか。しかしこれにもトリックが。
前述の舞台裏を明かす番組で、拍手はメッシの実際の手(足?)ではなく、作り物の手をスタッフが動かして拍手に見えるように撮影していた映像をタネ明かし。
やらせだったとしても、長時間観客席で大人しくお座りしていたメッシ、偉いですよね! ゲストたちはメッシの横を通るたびにメッシをなでなで。ビリー・アイリッシュは10分間もメッシと遊んでいたそう。

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写真:AP/アフロ

こんな風にトリックがあったとしても、もっともらしく見えるハリウッドの映像演出、さすがだなと感心です!
 

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