こんにちは、エディターの昼田です。
来週は娘の卒園式、そして4月には入学式を控えています。
ご存知の通り、クローゼットに今あるのは20着程度で、セレモニー服は一切持っていません。さぁ、どうしましょう!?
昔からそうだったわけではないんです。
さかのぼること7年前。ちょうど服捨て真っ只中のころ。娘が0歳で迎えた入園式ではセットアップスーツをセレクトショップで購入しました。ネイビーのシンプルなノーカラージャケットとテーパードパンツのセットアップ。購入の決め手は、①普段も使えそうなシンプルさ ②卒入学式だけでなくちょっとしたフォーマルシーンでも使えそう。③7年後の卒園式と入学式でも着られそう。
つまり買ったからには元が取れるくらいは着てやる! という意思がありました。
ところが、普段も使えそうと思って買ったわりにはほとんど着ないわけですよ。色や形は確かに好みなんですが、素材が手持ちのものとマッチしていないから使いづらい。
ああいう時も使えて、こういう使い方もできて、そのくらい使えるならこの価格でいいかと未来を丁寧に描いて買ったわりには、全くそうなっていない。自分のことなのにね。つまりはどんなに真剣に考えても「未来は自分が思ったようにはならない」のだと心底思った瞬間でした。
だったら遠い未来をあれこれ予想する方が無駄じゃないか。私が“一生モノは持たない”と固く誓ったのもこのとき。明日の気持ちも分からないのに、3年後、10年後も自分の気持ちなんて分かるはずがないんです。
むしろあることで「そういう未来」を自分に押し付けてしまう。もっといい出会いやもっと素晴らしい経験ができるチャンスを、自分の手で消してしまっているのです。
持っていたセレモニー用のスーツは手放しました。数年後も着られるけれど、その“予測できる未来”を手放したのです。必要な日が来たときに考えればいいのだ。
7年後、その必要な日が来た。卒園式まであと1週間。
私は、ドレスレンタルショップ「Cariru(カリル)」でお借りすることにしました。やってみたら意外な発見! レンタルでしか得られないものがあることに気付いたのです。
①1回きりだから、思いっきり「好きなもの」に振り切れる!
今回私はツイードのセットアップに的を絞っていました。ただ私の場合、ツイードの服は日常では絶対に着ないのも自覚しています。つまり買ってもタンスの肥やし。そこで以前に喪服をお借りした「Cariru」をチェックしてみたら思いのほかアイテム数が多くてびっくり!
もしも購入するとなれば「ハレ」だけでなくできれば「ケ」も使えるようにいろんなシーンを想定してしまいます。するとね、やっぱり中途半端な服になるんです。「ハレ」にしてはカジュアルだったり、シンプルになりすぎたり、「ケ」にしては気張った感じがあったり。
でも、これが一回きりの服だと思えば、シーンに合わせて好きなデザインやテイストに振り切ることができます。「普段使いもできそうなツイードジャケット」ではなくて、「思いっきりフォーマルなツイードジャケット」を選ぶことができる。私にはとても新鮮でした! 今まで選んでこなかったもの。長くたくさん着なきゃと思うからこそ無意識に排除していたアイテムも選べる!
いや、一回きりだもの! 普段はパンツしかはかない辛口派だけど、フェミニンにしてみるもよし。着てみたいブランドにトライしてみるのもよし。ハレの日こそ、いっそコスプレ感覚で楽しんでみるのもあり(笑)。私は少し年齢層をあげて”マダム風”にしてみることに。
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