お風呂に水を貯めるのは◎、でもトイレに使うのはちょっと待って!


最後は「③トイレ」です。

お風呂に貯めておいた水でトイレを流す方法が、一般的に知られていますが、大地震時やマンション住まいの人は要注意だそう。

「集団住宅の場合、建物の規模が大きいので、どこで排水管が壊れているかわかりません。そのため、1つの家庭が貯めた水を流すことで、あふれてしまった事例がありました」(山田さん)

戸建て住宅なら、迷惑をかける他の世帯はありませんが、それでも破損して水漏れするのはイヤです……。

大地震の場合は、下水管が各地で壊れている場合もあるので、そもそも戸建て住宅でも、下水そのものを使わない方がよいそう。

「そんなときには、コレ」ということで、新聞、ゴミ袋、消臭剤さえあれば簡単にできる簡易トイレを教えてもらいました。

災害時、在宅避難できる家には条件がある!?プロが解説、簡易トイレや食料備蓄の方法_img0
簡易トイレの作り方(右図)。これなら家にあるもので簡単にできそうです(提供:くらしノベーション研究所)

ちなみに、ネットでも袋と消臭凝固剤のセットが市販されているので、今ポチッと購入しておくのがよさそうです。
 

 


ここまでが、在宅避難に必要な3要素。
繰り返しになりますが、その前に「被災後、家が安全であること」が大前提です。

被災した建物には、自治体の要請を受けた有資格ボランティアの方が1軒1軒まわり、「被災建築物応急危険度判定」がなされます。

これは、被害状況によって「危険(赤)」「要注意(黄色)」「調査済(緑)」の3つに危険度を分類し、二次災害から身を守るために行われます。

「素人目に見て傾いていたら、立ち入らない方がいいですし、ひび割れは素人では判断できません。また、隣家が倒れそうな場合も、自宅がいくら大丈夫でも家に入るのは危険です」(山田さん)。

「緑」の紙が貼られてOKの場合で、かつ、在宅避難に必要な3要素を満たせば、被災後に自宅で過ごすことも叶います。

これから頻繁に起こるであろう災害に、前向きに備えていきましょう


構成/佐野倫子


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