植物たちが冬の厳しい寒さを乗り越え、新たな命を芽吹かせ始める春。2024年は全国各地の神社やお寺で多くの「春祭り」が開催される予定なので、参拝にもぴったりの季節になりそうです。ところで、みなさんは普段から「神社参拝」の習慣はあるでしょうか?

実は、社会心理学者にして神社参拝のスペシャリストでもある八木龍平さんの著書『愛される人はなぜ神社に行くのか?』によると、「神社参拝」の習慣は「幸福度」とも関わりがあるのだそうです。神仏にしっかり祈りを届けるために知っておきたい、「幸せになるための仕組み」とは……? 八木さんがおすすめする、出会いの春にぴったりな“良縁祈願”の神社とあわせて本書から紹介します!

 

あなたを幸せにみちびく神仏の仕組みとは?

 

幸せになることと、不幸にならないことは、似ているようで全く違うもの。

経営学の中でも組織の心理学を研究する方なら、人が満足するために必要なことと、不満を減らすために必要なものは、全く違う次元にあることを知っています。

神仏の存在は、幸せになるための仕組みです。

不満や不幸になる原因の多くは、物理的な不足です。物の不足、お金の不足、休みの不足などです。ある程度の衣食住や休みがあれば、不満や不幸は減ります。

一方、幸せや満足が増える原因の多くは、精神的な喜びや充実です。人から感謝される、自身の成長を実感する、家族や仲間と楽しく過ごすなどにより、人はより満足し、より幸せになります。

以前1200人に調査して、神社参拝する習慣のある人の方が、習慣がない人よりも幸福度が高いことが分かりました。

神社参拝するかどうかで、特に大きく幸福度の差があらわれたのは、年収1500万円以上の人。年収1500万円以上の人でも、神社に参拝しない人は、日本人の平均的な幸福度にも満たなかったのです。

たとえば神社に参拝しない年収1500万円以上の人は、年収500万円以上(〜1000万円未満)で年1回以上神社参拝する人よりも幸福度が低く、また年収500万円未満で神社に年2、3回参拝する人よりも幸福度が低くなりました。お金持ちでも、神社に全くお参りしないと幸福度の低い人が多いのです。