美容医療はある意味、推し活と似ている!?

——大野さんご自身は、これからも美容医療は続けていかれますか?

大野:そうですね! 自分自身が楽しんで向き合えるなら、いいかなと思っています。美容医療をやっている人は、“そういうお顔”になっていくんです(笑)。でもそういうのが好きな人が集まって、みんなで喋っちゃ喜んでいるから、ハッピーなんですよ。朗らかで、楽しそうに生きてるというか。誰にも迷惑はかけていないし、ある意味、推し活と似ている部分もあるのかな(笑)。「あのクリニックの、あの機械が良かったわよ」「あの先生が良かったわよ」とか。自分の美容やエイジングと向き合っていて、前向きなエネルギーを感じるところが好きです。

「美容医療をやってないほうが若く見える説もある」大目に見てもいい「老け」と放置しないほうがいい「老け」【大野真理子】_img0
 

——誰もが避けては通れないエイジング。大野さんはどのようなマインドで向き合っていますか?

大野:気づいたら44歳まで生きていて(笑)。私は今、すごく楽しいです。いろいろなことを経験して、それらを受け入れる気持ち、また余裕ができたからですかね。美容は自分が楽しいからやっているので、若さにすがりたいとは思いません。
 

 


美容面でも、年齢を重ねるごとに健康に詳しい人が勝つ

——ここまでお話を聞いていると、年齢を重ねていくにつれて、美容はより健康と結びついていく感じがしました。

大野:まさにそれなんですよ! 美容のお仕事をさせていただく中で、今は美容8割健康2割くらいの割合なのですが、今後はどんどん健康のシェア率が上がっていくんだろうなと思っています。年齢を重ねるごとに、美容面でも健康に詳しい人が勝つんだろうなって。ほ〜ら、すぐに勝ち負けつけたがるのが悪いクセなんですけど(笑)。私自身ももっと健康に詳しくなっていきたいなと思っています。


前回記事
第1回 ファッション業界で働く彼女が39歳で「皮膚の変態」という肩書きを名乗るまで【大野真理子】>>

第2回 「美容医療で取れば大丈夫でしょ」はお金も時間もかかる落とし穴。タイパを意識するなら今すぐ始めるといいこと【大野真理子】>>
 

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『「皮膚の変態」が本気で選んだ270品 悩みに「効く」コスメ』
著・大野真理子
¥1760(税込) 講談社

「皮膚の変態」というキャッチコピーで注目を集め、今一番勢いのある美容家・大野真理子さんの初の書籍。「都心の一等地にマンションが買えるほど、美容に課金した」という大野さんが推す、悩みに「効く」スキンケアアイテムの決定版がこの中に! FRaU webで好評連載中の『皮膚から始まる幸福論』に大幅に加筆・修正を加え、スキンケアからボディのお悩み格闘記、美容医療に至るまで網羅。初心者から美容オタクまで楽しめる、読み応えたっぷりの一冊です。


撮影/柏原力
取材・文/広田香奈
構成/坂口彩
 

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