夫が「売ったら絶対儲かるよ！」と言い張る、フランス人は捨ててしまう意外な食材の天ぷらって？【パリ在住・井筒麻三子のお家ごはん日記】

ほぼ毎日朝から晩まで、自炊生活をしている我が家。パリだけど、和風も中華も洋風もありの、普段ごはんの様子をご紹介します。
 

パリの春の訪れは日本より断然遅いのですが、それでも少しずつ「あ、今日は暖かいな」とか「春っぽい天気だわ」と感じることが増えてきた今日この頃。マルシェにも春らしい食材が増えてきて、葉つきの新人参を発見。即座に購入しました。我が家では、人参の葉っぱは必ずかき揚げにします。人参の千切りと桜エビを加えて混ぜ合わせただけなのですが、うちの夫はこれが大好き。毎回「うまいっ！」と喜びます。

ちなみに、マルシェで葉つき人参を買うと、必ずお店の人から「葉っぱは切り落とす？」と聞かれます。新にんじんは、どちらかというとにんじんそのものより葉が食べたいから買っているため、毎回「Non!! 切らないで！」と叫ぶ羽目に。他の人たちの、切った葉っぱは捨てられちゃうのかな〜？ こんなに美味しいのに！ と、いつも悶々としております。夫は「もうさ、切り落とした葉っぱを全部もらってきて、人参の葉のかき揚げ屋さんを開いたらいいんじゃない？ 絶対儲かると思うけどな〜。材料費タダじゃん！」なんて言っているほど。

締め切りに追われて忙しく、お買い物に行く余裕がなかったこの日。昼は買い置きしてあった無印良品のグリーンカレーと、作り置きしてあった春雨サラダでしのいだものの、夜ごはんはどうしよう？ 肉も魚も、もう買い置きなかったよな〜と冷凍庫を漁ると、奥の方からエビを発見。急いで塩水解凍して、ブロッコリーと一緒に炒め物に。ニンニクは、先日新ニンニクをたっぷり買ってきて、一気にフードプロセッサーでみじん切りにし、オリーブオイルに浸して瓶詰めにしたものを利用。毎回みじん切りをする手間が省け、保存も効くので便利です。

汁物は、根菜とマッシュルームでけんちん汁風に……と思ったのですが、お味噌が切れていることに気づき。すまし汁だとちょっと合わないなあと、ねりごまを入れてごま汁にしてみたところ、夫からはとても好評でした。