以前のご飯日記で生姜焼きの献立をご紹介した際、「生姜焼きレシピが知りたい」というコメントを頂きました。それでは試作して……と思ってから、ふと気づいたのです。フランスの通常スーパーでは、薄切り肉ってほぼ売っていないんだよなーということを。献立をご紹介した際は、自宅でスライスした豚肉があったので作ったのですが、正直スライスって手間がかかります。日本のような薄切り肉が手に入りにくくても、生姜焼きができたら……と悩み、欧米でも手に入りやすいステーキサイズの豚肉で作ったら? と思いついたのがこちらのレシピです。
私なりのポイントは、ポークソテーも生姜焼きソースもワンパンで作りつつ、しっかり美味しくまとめること。豚肉は火を入れすぎると固くなってしまうので、弱めの火で短時間のうちに焼きあげます。熱々ソースをのせることで、出来たて生姜焼きを食べているようだけれど、ポークソテーはあくまでも柔らかでジューシィ。そんな感じを目指しました。
ソースはさっと炒めるだけなので、生姜とニンニクは小さめのみじん切りにするのがおすすめ。でも生姜っぽさを際立たせたいなら、大きめにすると生姜の存在感ありになります。甘さのないソースにしたい場合は、砂糖の量を半分の大さじ1/2程度にしても。ソースの配合で自分好みの味わいが簡単にできるのも、ミソです。
一見すると、一枚ポークで豪華な感じ。けれど食べてみると、ほっこり安心感のある生姜焼き味。そんなギャップで、おもてなしにも結構イケるんじゃないかな〜と思っています。
記事の最後には、日本での講演のお知らせも! ぜひチェックしてくださいね。
いつもの味が、高見え! 生姜焼き風ポークソテーのレシピ
材料(二人分)
・豚ロース 2枚(一枚約200g、厚み1cm程度のもの)
・玉ねぎ 1/2個
・生姜 1片
・にんにく 1片
・油 大さじ1
・塩、胡椒 各少々
たれの調味料
・醤油 大さじ1と1/2
・酒 大さじ1と1/2
・砂糖 大さじ1弱
・酢 小さじ1
作り方
1 豚肉は、脂身と赤身の間に切れ目を入れて、筋切りをする。さらに、フォークで全体をブスブスと刺す。両面に塩、胡椒をしておく。
2 生姜、ニンニクはみじん切りにする。
3 玉ねぎは半分にカットしてからスライスし、耐熱皿に入れて蓋をする。800wのレンジで2分加熱する。
4 フライパンを中火で1分加熱する。油を入れ、1の豚肉を入れたら中弱火にし、表面に肉汁が出てくるまで焼く(2分程度)。
5 4を裏返し、蓋をして1分半焼く。
6 5の火を止め、豚肉を取り出す。
7 6のフライパンをそのまま洗わずに再度中火にかけ、2を加えて炒める。
8 7の香りが出てきたら、3の玉ねぎを加えて軽く炒め合わせる。
9 たれの調味料を全て加え、炒め合わせる。
10 6の豚肉を皿に取り分け、9のたれをのせる。
私ごとですが、お知らせです!
4月26日19:00〜、私の日本一時帰国に合わせて、NHK文化センター 青山教室にて講演を行います。テーマは「パリでのていねいな暮らし方〜蚤の市、移住、フランスの文化まで」。
日本を飛び出て知った、海外で暮らすことの楽しさはもちろん、当然ながら待ち構えていた様々な大変なこと。フランスでの暮らしの様子、日本とフランスの違いなどなど、皆さまに楽しんでいただける内容を、今から考え中です! といっても、皆さまからのご質問にお答えするQ&Aコーナーも多めに時間を取ってあったりと、講座というより、皆さまと盛り上がれる楽しい会にしたいな〜と思っています。
講座は、ご来場とオンラインの2チョイスがありますので、ご都合に合わせてお選びいただけます。
ご来場の方々には、ツーさん撮影のパリ風景ポストカードをプレゼント。さらに、会場&オンラインで参加される方々どちらさまにも、私のお料理レシピ(まだ絶賛考え中ですが! 汗)をデータでお届けする予定です。
皆さまにお会いできるのを、今から楽しみにしています〜!
N H K文化センター 講座内容へのアクセスは下記からどうぞ。
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1294890.html
簡単すぎる!おしゃれで美味しいGOROGORO KITCHENレシピ集はこちら>>
<書籍紹介>
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心満たされるパリの暮らし』
著:井筒麻三子 写真:Yas
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色や柄を自由に使った小さいけれど素敵な部屋、フランスの家庭料理も普通の和食も作る日々のおうちごはん、蚤の市でのお宝探し、農家からもらってきた2匹の猫……。
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