40〜50代のミドル女性が抱える悩みやリアルな本音を探る『ミドルエイジのほんとの本音』。
今回のテーマは「ミドルエイジの推し活」についてです。
実は、大昔から「推し活」文化が浸透していたとも言われる日本。例えば、江戸時代には贔屓役者の歌舞伎絵を購入するなどして、歌舞伎役者を応援していたとも言われています。それだけ「推し」の存在は日本人にとって馴染みのあるものでした。時代は変わり現代の推し活とは、特にミドルエイジにとっての推しとはどんな存在なのかを探ってみました。
※『ミドルエイジのほんとの本音』は会員数10万人の女性メディアmi-molletの読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕から作る連載です。今回はメンバーのホリグチが担当します。
あなたの推しはどんな人?どんな推し活をしていますか?
ミュージシャンや俳優、アイドルはもちろん、それ以外にもバラエティに富んだ「推し」の存在がありました。
本音その1
「BTS、特にテテを推しています。友人が既に彼らを応援しておりDynamiteのMVを見た事がきっかけです。海外のライブには行けませんがアルバムを買ったりしています」
「Mrs. GREEN APPLEを年末のテレビ番組を見て一目で落ちました。歌唱力、メロディー、パフォーマンス、全てがツボにハマりました。ファンクラブに入りDVDを大人買いしました。ライブにも行ってみたいです」
DVDの購入やファンクラブに入るなどは、推し活のスタンダードとも言えるかもしれません。他には俳優の山本耕史さん、スタイリストの大草直子さん、東映特撮でヒーローや怪獣などの着ぐるみを着て演技をするスーツアクターなども。東京ヤクルトスワローズ、フィギュアスケートなど個人ではなく大きな括りで応援されている方もいらっしゃいました。
本音その2
「海外在住ですが女性画家のタマラ・ド・レンピッカさんが大好きです。力強く自信に満ちた女性を描くことが多く、大胆な色彩などの特徴やファッショナブルな絵に虜になってしまいました。かつて日本で開催された展覧会で購入した宝物の画集を模写したり眺めながらまたいつか世界のどこかで『レンピッカ展』が開催された時はぜひ訪れたいと願っています」
歌手やアイドルだけが推しではないのですね。ご自身の趣味と直結した推しはライフスタイルも豊かにしてくれそうです。また、いつ開催されるかわからない展覧会へ向けて、熱く前向きな思いも感じられました。
本音その3
「芦ノ牧温泉駅の駅猫、さくら駅長、らぶ駅長です。コロナ禍で思うように旅行が出来ない中、インスタグラムを見つけてからハマりました。その後他の駅猫も次々とフォローし駅猫沼から抜けられなくなりました。日々癒しをもらいながらSNSチェック、グッズ購入などして推し活をしています」
コロナ禍では実際にライブなどへは行けず、推しに会う機会が制限されていました。そんな中で無観客ライブやオンライン配信などで推し活のスタイルが変化していったようです。ステイホーム中で制限がありながらも駅猫を見つけ、心がマイナスからプラスに変わったご様子からは、ワクワクした気持ちが伝わってくるようです。
ホリグチ・ナオコさん
都内の図書館勤務。まずは自分自身を幸せに、余った幸せは周りにお裾分け。自分ファーストでゆるく生きています。最近の「推し」は鳥羽水族館のラッコ「メイちゃん」。久しぶりに胸を鷲掴みにされています。