教えて?あなただけのとっておきのエピソード
推しを応援することで、思いがけず素顔の推しに触れられることもあるようです。そんなご褒美エピソードを聞いてみました。
本音その1
「カヌー選手の羽根田卓也さんは同郷ということもあり、初めてのオリンピックで見た高校生の時の彼が恥ずかしそうにしていた姿が印象的でした。それ以来ずっと応援しています。初めてのメダルでは自分のことのように嬉しくてもらい泣きをしました。夢は信じたら叶うといつも励まされています。昨年結婚されたのもとても嬉しく自信にあふれた彼の姿に母心を刺激され続けています」
同郷という共通項が「好き」から「応援したい」「推し」へと変わっていったのでしょうか。成長し続けている姿を見守る姿にはミドルエイジならではの親心を感じられます。
本音その2
「映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督が推しです。原作から映画化出来るのか半信半疑だったところを軽々と超えてきて度肝を抜かれました。上映当時、合同取材に参加できる機会があり、直接質問した際に監督が『めちゃめちゃ』と言葉の端々に発していました。なんだか監督の癖を見つけてしまったようで微笑ましく思った記憶があります。仕事以外に没頭できることがあるのはめちゃめちゃ楽しいです」
好きが高じてトークショーなどで推しと直接会う機会があると、思いがけず素顔の推しに触れられることもあり、そんな「自分だけが知っている」部分を発見してはますます推しの沼にはまっていくのかもしれません。
本音その3
「推しは作家の桜井かおりさんで、かつてのカフェロッタのオーナーだった方です。本のサイン会で直接お会いする機会がありましたが、とてもフレンドリーで初めてお会いした感じがしなかったほどでした。センスも良くこんなふうに自分も年齢を重ねたいと思いました。また是非お会いしたいです。素敵な方にお会いできるとパワーももらえる気がしています」
「推し」イコール異性と思われがちな中で、同性が「推し」だという方もいらっしゃいました。会うと「パワーがもらえる」などは異性と同様ですが、推しが自分より年上の場合は将来「こんな風に年齢を重ねたい」と人生の先輩として憧れの気持ちを抱くのも同性ならではなのかもしれません。
推しがいても、いなくても
本音その1
「自分の人生でこれまで「推し」と呼べる人はいませんでしたが、人から推しの話を聞いたり、読んだりするのは大好きです。そこで自分が知らなかった人やコアな世界に連れて行ってもらえてまさに自分の世界が広がっています」
「推し活体質」がDNAに組み込まれているかどうかで推しがいる人といない人に分かれる、との意見もありました。 「推し」とは人に薦めたいと思うほど好感を持っている人物 の事。そういう意味では推しへの熱い気持ちが周りへ伝播したともいえるのかもしれません。
文/ホリグチ・ナオコ
イラスト/Kae
前回記事「40代・50代女性が「やめたい習慣」とは?スイーツ、スマホ、衝動買い...その傾向と対策を深掘り。満場一致の「やめないでいい習慣」は?」>>
Comment