ゆかり:興味のあるもの……、何だろう。思いつかない。
樺沢先生:社会人サークル、趣味サークル、同好会、勉強会、習い事、異業種交流会、イベントなど、なんでもいいですよ。近所の商店街やデパートをぶらぶら歩いていれば、イベントの情報などはいくらでも見つかります。自治体の広報誌などを見ると、役場主催の催しがいくらでも載っています。お金もほとんどかかりません。
ゆかり:けっこういろいろありますね! ちなみに、樺沢先生だったらどんなものに参加されます?
樺沢先生:食べることが好きなので、家電量販店が開催するカレー教室や、商店街のお店がやっているクラフトビールの試飲会などに参加したことがありますよ。
ゆかり:へ~、今どきっぽいイベントも地域で開催されてるんだ。そういうのって、ネットで探してもいいんですよね?
樺沢先生:いいですが、自分の行動範囲内で開催されるもののほうが参加しやすいですよ。参加者とも共通の話題が多くて、イベントの後もリアルで親しくなりやすいはずです。
知らない人との交流は、むしろ楽!
ゆかり:なるほど。そういうところで人と出会うんですね。だけど、知らない人と交流するのって疲れそうだなぁ。想像するだけでぐったりしちゃう。
樺沢先生:逆です。知らない人だから、気を遣わずにすんで楽なんです。面白くなければ、次から行かなければいいんですから。職場だとそういうわけにもいかないでしょう?
ゆかり:たしかに! そっか、別に、絶対に仲良くならなきゃいけないってわけじゃないですもんね。
樺沢先生:そうですよ。人付き合いで疲れるのは、好かれようとしたり、いい人と思われようとしたりするからかもしれませんね。普段、人に気を遣いすぎて疲れてしまうという人は、「本来の自分を出す練習」だと思って参加してみるといいですよ。
著者プロフィール
樺沢紫苑(かばさわ・しおん)さん
精神科医、作家。1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年から米国シカゴのイリノイ大学精神科に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信によるメンタル疾患の予防」をビジョンとし、YouTube(47万人)、メールマガジン(12万人)など累計100万フォロワーに情報発信をしている。著書46冊、累計発行部数240万部のベストセラー作家。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)、『ストレスフリー超大全』(ダイヤモンド社)、『読書脳』(サンマーク出版)など話題書多数。
『精神科医が教える 幸せの授業 お金・仕事・人間関係・健康 すべてうまくいく』
著者:樺沢紫苑 飛鳥新社 1540円(税込)
あなたがよかれと思ってやっていることの多くが、あなたを幸せから遠ざけていた!? 2021年に発売された『精神科医が見つけた3つの幸福』を元に、イラストと対話形式でよりわかりやすく「幸せになる方法」を紐解いていく一冊。「減る幸福」と「減らない幸福」、「ありがとう」を数えたぶんだけ幸せになれる、幸せと「お金」「時間」の関係について考えてみた、など。忙しない現代に生きる私たちが知っておきたい、幸せになるための実践的な方法が詰まった「幸せの実用書」です。
イラスト/ハルペイ
構成/金澤英恵
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