新興宗教を頼った中年貧困女性の前に現れたのは?

自殺を考えるほど追い詰められた相澤さんは、実家ではなく新興宗教を頼ります。

その宗教の信者たちはすぐに洋服や食べ物を差し入れ、仕事が見つかるまでシェルターも利用させてくれました。その流れで入信した彼女は、同じ信者である白人男性との結婚を勧められます。

国際線キャビンアテンダントから生活困窮者へ。生きづらさを抱える「高学歴難民」のたどり着いた先は?_img0
 

私の前に連れて来られた男性は、小柄で小太りで、頭はすっかり禿げ上がった男性でした。とても、同じ位の年齢には見えませんでした。

自分で相手を見つけるのは不可能な男が貧困女子とくっつくのだと、また厳しい現実を目の当たりにしたのです。
 

 


それでも、今の私には最高のパートナーかもしれないと思いました。すでにCA時代の面影はなく、寄付された花柄のマタニティドレスしか入らない、肥満で白髪だらけ、ニキビだらけの中年貧困女性ですから……。私は彼とデートをしてみることにしました。

自宅に迎えに来てくれた彼は意外にも高級車に乗っていました。連れて行ってくれたお店も、高級料理店でした。彼は、外資系企業に勤めているエリートサラリーマンだったのです。日本のアニメが好きなオタクです。同僚たちとは話が合わず、プライベートはいつもひとりだと聞いて、昔の私のことを思い出しました。私は30歳を過ぎていましたが、男性と交際するのが、実は初めてだったんです。久しぶりにお酒が入ったせいか、そんなことまで彼に打ち明けていました。楽しい時間を過ごすことができ、また、彼に会いたいと思いました。