物事をネガティブに捉えてしまうのは “自動思考”が原因


人には、「考え方の癖」があるものです。たとえば、上司が不機嫌な顔をしていたら、「またご機嫌ななめか。絡まれても面倒だし、食事にでも行こう」とろくに気にも留めない人もいれば、「彼の機嫌が悪いのは私のせいかもしれない。何か失敗したっけ?」と、心配になって落ち着かなくなる人もいます。

このように、何かの出来事に対して、瞬間的に思い浮かぶ考えやイメージを「自動思考」といいます。
 

 


<自動思考の10 パターン>

生きづらさを改善するには、18種類ある「スキーマ」がカギ。なかなか変わらないネガティブな自分とおさらばするには?_img0
いやな気分よ、さようなら コンパクト版』(デビッド・D・バーンズ著、野村総一郎・夏苅郁子・山岡功一・小池梨花訳/星和書店)を参考に作成

同じ出来事でも人によって受け取り方が異なるのは、この考え方の癖=自動思考のせいなのです。考え方の癖は人それぞれの育った環境や価値観の影響によるものなので、簡単に変えることはできません。

そして、それがしばしば生きづらさの原因になることがあります。