「フツーの人」と出逢える確率は0.8%

パートナーに求める“たった一つの条件”は何? 運命の人でもそうじゃなくても、私が大切にしたいと思ったこと_img0
 

世代・トレンド評論家の牛窪恵さんによれば、私たちが考えるフツーの人と出逢える確率は0.8%しかないんだとか。

結婚する前から、100%価値観が合う相手を探そうとしたり、あれこれ条件をあげて「高望みはしない」「フツーでいい」と言う人たちもいますが、仮に「フツー=50%(0.5)」と考えると、「清潔感」「年収」など、フツーでいいとの条件が7つ重なれば、お相手に出会える確率は、0.5×0.5×…で、0.078(0.8%)にまで減ってしまいます(ドレイクの法則)。
——ウエディングドレスを着て「最終回」ではない。「その先」を一緒につくる「共創結婚」とは?【牛窪恵さん】

じゃあ、その“たった一つ”の条件って一体なんなんでしょう。

「情熱系の恋愛は疲れるだけでなく、長続きする傾向が弱いのです」

牛窪さんは、著書『恋愛結婚の終焉』(光文社)の中で、長く人生を共にするパートナーに、恋愛力はいらないと説きます。

 

「補い合う関係」こそ長続きする

よく、恋のドキドキは3年で冷める、といいますが、実際結婚4年目での離婚が多いのだそう。恋愛では異性としての魅力が重視される傾向にありますが、ドキドキはいずれなくなってしまうのです。そこで、牛窪さんは、ちょっと欠けているところから補い合う関係こそ長続きすると言います。

最初から「満月(15番目の月/満足度100%)の状態でゴールインした恋愛結婚のカップルは、結婚生活という現実に直面した途端、「こんなはずじゃなかった」と、まるで満月が欠けていくように、100%から減点法で相手を見るようになる。ですが見合い結婚の場合、最初の段階では互いへの評価が少し低いため、結婚後に「満月に近づこう」と共に努力する傾向が強く、結果として数年後には、そちらの満足度のほうが高くなる、といった考えです。
——『恋愛結婚の終焉』より