LDKの連携が、家の全体像に大きく影響する

「おしゃれすぎるキッチン」には罠がひそんでいる!?安易な理想だけで家をつくってはいけない理由_img4
写真:Shutterstock

大事なのは「リビング」「ダイニング」「キッチン」がうまく連携し、それぞれが作用する空間をつくることです。凝ったリビングやダイニング、あるいはアウトサイドリビングをつくっても、キッチンとの動線が不便なためにうまく活用できなくなっては台無しです。

食事をしながら家族やゲストと談笑したり、お酒やコーヒーを飲みながらのんびりしたりといったように、人が楽しんだりくつろいだりするシーンに「食」はつきものです。その支度をするキッチンと、ダイニングそしてリビングとの連携は、心躍る家の全体像に大きく影響するのです。

 


●著者プロフィール
内山里江(うちやま りえ)さん

一級建築士/株式会社コモドデザイン代表。1972年、高知県に生まれ、12歳まで愛媛県で過ごす。子供の頃、建築家・宮脇檀氏の設計で建てた父の友人の家に感動し、いつか自分も建築家になることを夢見る。山口県の工務店に勤務して実地で経験を積み、一級建築士になる。建築設計歴27年、のべ2000棟以上を設計・デザイン。「家を単なる休む場所ではなく、遊べる場所に」をモットーに、付加価値を高める設計を提案し続けている。

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『家は南向きじゃなくていい』
著者:内山里江 講談社 1870円(税込)

「土地は正方形がいい」「窓は大きいほうがいい」「天井は高いほうがいい」「収納は多ければ多いほどいい」など。気鋭の建築家が家づくりに関する間違った常識を指摘し、実例を交えながら理想の家づくりのヒントを提示します。持ち家の新築・改築、リフォームはもちろん、賃貸物件探しの際にも参考になる情報が詰まった一冊です。


構成/さくま健太
 

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