「年上の女のいいところは、無邪気なところだ」
現在放送中のドラマ『東京タワー』(テレビ朝日系)でこの台詞が流れたとき、目から鱗が落ちました。これまで、年上にハマる年下男子というのは、包容力とか頼りがいとか、豊富な人生経験だとか、そういうものを求めているのものだと思っていたけれど、もしかして違うの? と。
『東京タワー』で描かれているのは、20歳年上の女性との許されざる恋に溺れていく2人の青年の姿。また、川口春奈さん主演ドラマ『9ボーダー』(TBS系・毎週金曜22時〜)でも、39歳の経営者にゾッコンな年下男子(年齢は明かされていませんが、おそらく20代)が登場しています。
そこで今回は、年下男子が沼るアラフォー女性の特徴を分析していきたいと思います!
①『東京タワー』小島透(永瀬廉)の場合
透が惚れ込んでいる詩史(板谷由夏)は、とにかくズルイです。まさに、King & Princeのデビュー曲「シンデレラガール」を、地で行く人。透に「帰したくない」と言われてもちゃんと帰るし、次に会える約束はしない。そのくせ、「会えそうな日の午後4時ごろに連絡するわ」なんて言うから、ズルい!
社会人だと、そのくらいの時間なんて仕事に追われているうちにいつの間にか過ぎ去っているものですが、大学生の透はちがう。午後4時になると、律儀にスマホを開き、じっと見つめて、詩史のお誘いを待っているんです(泣いちゃう)。それで、連絡がこないと捨てられた子犬のような顔になる。
年上女性の魅力として、まず浮かぶのはやっぱり包容力。なんでも受け入れてくれるから、安心して甘えられる感じ。年上の女性と付き合っている男性は、そういった部分に惹かれているものだと思っていました。
しかし、詩史に関しては、包容力は皆無なんですよね。どれだけ肌を重ねても、受け入れてもらえてないと相手に思わせるような、分厚いガードを持っています。透はいつ振り落とされるか分からないから、頑張ってしがみつくしかない。
おそらく、透が同世代の女性に相手にされてこなかったタイプだったら、この作戦(?)は逆効果だったと思います。こんな扱いをされていたら、すぐにめげているはず。しかし、透は楓(永瀬莉子)など学校のなかにも自分を想ってくれている女の子はいて、追われることに慣れています。だからこそ、釣れない年上女性に沼ってしまうのかもしれません。
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