「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img14
 

過去を悔いながらも仲間に恵まれ、平穏な日々を送っていた鳥羽のもとに、ある日、心をかき乱すようなメッセージが届きます。それは元妻からのもので、娘・奈月の結婚報告と結婚式への参列を辞退してほしいという彼女の意志を伝える内容でした。

「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img15
 

「結婚することも黙っていてほしい」。さらに娘の本意を知った鳥羽は、奈落の底に突き落とされます。おそらく、奈月は自分のことをまだ父親だと思ってくれている、という望みが心のどこかにあったのでしょう。それが木端微塵に打ち砕かれた瞬間でした。

「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img16
 

生まれ変わった今の自分を知れば、心を開いてくれるかもしれない──そんな思いに駆られた鳥羽は、奈月への手紙をしたためます。

「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img17
 

奈月は母親との会食の席でその手紙を受け取ります。そのときの奈月は、職場ではパワハラ上司と仕事ぶりがおぼつかない部下との板挟みに苦しめられ、私生活ではどこか頼りない婚約者への不安に苛まれ、パンク寸前の状態でした。

「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img18
 

火に油を注ぐとはこのことかもしれません。ギリギリの精神状態のところに、人生のすべての元凶である父親からの手紙を渡された奈月は、人目もはばからず激高し、中身を読むまでもなく手紙を破り捨ててしまいます。

鳥羽の復縁への望みが絶たれた瞬間でした。果たして、鳥羽と奈月の再会は叶うのでしょうか? そして、鳥羽の贖罪を奈月が受け入れる日は来るのでしょうか?

気になる続きは本書でご確認ください!
 

 
「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img19
 

<作品紹介>
『99%離婚 離婚した毒父は変われるか』
著者:龍 たまこ(著)/中川 瑛(原著) KADOKAWA 1210円(税込)

職場ではパワハラ、家庭ではモラハラやDVを繰り返し家族から絶縁された男性と、彼を「毒親」とののしって拒絶する娘。双方の視点から、毒親本人の気持ちや、モラハラ・DV被害者の苦しみをつづります。メディアでは一方的に悪者にされがちな「毒親」「パワハラ上司」を、多角的に知ることができる一冊です。


構成/さくま健太
 
「毒親」だった過去を悔いたところでもう手遅れ?家庭や職場でモラハラ・DVを繰り返した男性の末路は..._img20