読みたい本はインスタで見つけるけれど、買うのは本屋さんで

――読みたい本はどうやって見つけてらっしゃるのでしょうか。

梢絵さん:私はInstagramで、読書インフルエンサーさんや読書記録をしている方をフォローしているので、 タイムラインに常にいろんな本が出てくる状態になっています。そこで気になった本をスクリーンショットしたり、読みたい本リストを作って日々ストックするようにしています。そして、本屋さんに行って、店内を歩いてその本を見つけ出します。その途中で「これいいな」と思った本を買うこともありますね。

Amazonですぐに本を買うこともできますが、私は本屋さんに足を運んで、実際に本を手に取って、「私はこれを選んだ」という気持ちも含めて、レジまで持っていく体験がすごく好きなので、本は本屋さんで買う、と決めています。

「読書が好きな人みんなに読んで欲しい本」


――Instagramで、読書インフルエンサーの方や読書記録をどのように見つけていますか。

梢絵さん:#読書記録」や「#読書好きな人と繋がりたい」「#読書メモ」などの「読書」タグで調べています。
自分としては本を探すというより、読書家で素敵な方を見つけたり、ライフスタイルの中に本がある様子に惹かれたり、すごく自分に響く選書をされている方など、”人”を探している感覚なんです。

読書初心者におすすめの本紹介


―― おそらく梢絵さんを見つけられる方も同じような感じなのかなと感じます。本ではなく、素敵な読書家の方を探していて、見つけられたんじゃないでしょうか。

梢絵さん:嬉しいです。そうなりたいなと思って2年間ぐらい発信していたので。

――本の情報を得るのはInstagramですが、買うのは実際の本屋さんというこだわりがあるんですね。Instagram以外で見るSNSやサイトはありますか。

梢絵さん:あと「ブクログ」というアプリもよく見ます。そこは新刊情報やランキングとか、Instagramとは違う情報がたくさん載っているので、本自体の情報が欲しい、人気の本や新刊を知りたい時に見ています。
 

 


寝る前の読書は、すっと眠りに入れる睡眠導入剤のようなもの

――毎日欠かさないルーティンはありますか。

梢絵さん:やっぱり読書ですね。寝る前に必ず本を読みます。寝る前の1時間前くらいにはもうスマホは充電器にさして、ベッドで数十分ぐらいは本を読むのが毎日の日課です。
あと、私は夫とカレー屋さんを営んでいるのですが、お店がランチタイムで終わる日は、午後3時ぐらいに家に帰れるんです。帰宅後にシャワーを浴びて、ちょっと昼寝するのがすごく好きで、その昼寝の時に、睡眠導入剤的な感じで本を読むのがすごく気持ちいいんです。
午後に本を読みながら寝落ちするのがルーティンになりつつあります。

――夜も昼も、寝る前に本を読むことが多いんですね。

梢絵さん:言われてみれば、 寝ることと読書がセットになりつつありますね(笑)。

本を読んでから寝るようになってから、睡眠の質が上がったなと思います。以前は寝る前はスマホばかり見ていたんですが、なかなか寝付けなかったんです。でも、読書をするとすっと眠りに入ることができるようになりました。
眠りの質を上げたい人にも読書ってすごくいいんじゃないでしょうか。


自分で何かを生み出したくてカレー屋さんをはじめた

――カレー屋さんのお話が出ましたが、なぜカレー屋さんに転身されたんでしょうか。

梢絵さん:私は新潟でアナウンサーをしていたんですが、いろんな人を取材していく中で、「自分は誰かや何かの魅力を伝えるばかりでいいのかな」と感じ、もっと自分で何かを生み出したり、自分で仕事をしたりということに憧れを持つようになったんです。
 
そんな中で、 家業のごま豆腐屋を一人で継いで、ごま豆腐の製造と販売をしていた夫にたまたま出会いました。彼は飲食店をやるのが夢だったというので、「一緒にやりませんか」と言われて、二人でお店を作ることになりました。

ごま豆腐に合わせるなら、和食のお店がいいのかなといろいろ考えましたが、二人の好きな食べ物がカレーで、好きなものなら毎日作っても飽きないよね、ということでカレー屋さんを始めました。

カレーならどんな食材でも合うし、地元のすぐ近くの田んぼで取れたお米を使ったり、新潟の食の魅力を詰め込んで発信できるのも魅力だなと思ったんです。

ご夫婦で営む「カレーとごまどうふの店 石本商店」では「本好きの会」も開催される


――今はカレー屋さん以外にも、こうして読書記録も生み出してらっしゃいますよね。

梢絵さん:はい。0から1を作れる人にずっと憧れていたので、そう言っていただけるのは嬉しいです。