昨年の秋頃からモード界のメイントレンドとなっている、クワイエットラグジュアリー。上質だけれどブランドをひけらかさず、わかる人だけがわかる、上流階級同士の暗号のようなこのファッションを象徴するのが、オルセン姉妹のアパレルブランド『THE ROW』。
シンプルだけど高品質なアイテムは、バッグが日本円で30万越え、デニムも16万以上する、富裕層のためのもの。2006年にローンチしたこのブランドを含むアパレル事業で、アシュリー&メアリー=ケイト姉妹の純資産総額は昨年の時点で約682億円だと言われています。
そんなふたりは、生後9ヶ月でテレビシリーズ『フルハウス』の赤ちゃん役でデビューし、90年代の国民的スターに。エンタメ事業で億万長者になったあと、アパレル事業を中心にビジネスを移行。こちらも大成功を収め、2023年では、ロイヤルも含むセレブの総資産額ランキングで堂々11位にランクインするリッチぶり。
現在ではほぼメディアには顔を出さずSNSもやらず、億万長者の元アイドルにしてはかなりひっそりと生活しているのですが、ここに来て、久々に事業でのニュースが。米「VOGUE」誌でのインタビューからシェアします。
現在N.Y、L.A、ロングアイランドとロンドンに旗艦店を構える『THE ROW』が、新店舗をパリにオープンするとのこと。これはふたりの長年の目標で、「本当はロンドンの前にパリに出店したかったけれど、いい場所がみつからず、今から18ヶ月前にようやく友人からの情報でお店の場所が決まった」と言います。
それぞれの店舗はその土地のコミュニティに寄り添い、根付いたものになっており、ふたりは「店が地元であるという感覚」「買い物体験がユニークで特別なものになること」を目指しているとか。
高級住宅街の富裕層たちの心とお財布をがっちり掴んでいるオルセン姉妹のビジネス戦略、さすがです。
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