お二人が無視すると決めた変化(老化)とは?

「シワやほうれい線はあっても、顔の輪郭が整っていればOK」「これだけは保っておきたい」という“自分の若さ”を決めると本当に必要なものが見えてくる!【松本千登世・AMATA美香】_img0
 

――おっしゃるように選択肢が増えているだけに、全てのケアをやろうとするときりがないと言いますか、まず無理ですよね。だからこそ自分なりの線引きが必要だと思うのですが、お二人は「これは受け入れよう」と決めた変化(=老化)はありますか?

松本 私は目尻のシワは、雰囲気の柔らかさにつながるのでそこまで気にしていなくて。手の老化も気にはなるけど、ダイヤの指輪が似合う大人っぽい手になってきたのかなと思うところもあって、最近捨てるようになってきました。あとは髪ですね。これは若い頃のほうが悩まされていたので。多くて太くて硬いうえ、うねりもあったんです。今はたしかにハリやコシは失われてきたけど、それによって以前はできなかった髪型もできるようになったので、「年をとってからのほうが好きになれるパーツもあるんだな」と感じているほどです。

美香 私は、無視することにしたものってほとんどないんですけど、強いて言えば体重かな。若い頃は100グラム、200グラムに一喜一憂して、ストイックにダイエットをしていたけど、今はあまり体重計に乗らなくなりました。年齢を重ねると、どうしたって体のラインは変わってくるじゃないですか。体重は同じでも、腰のあたりにはお肉がつきやすくなったり。だからこそ体重じゃなくて、整体でラインを整えるなど、違う向き合い方をするようになりましたね。

 

松本 分かります。年齢を重ねるとラインとか輪郭の重要度が増しますよね。私は自分を、客観的に“ざっくり”と見ているところがあるんですけど、顔についてはとくにそうで。誤解を恐れず言えば、シワやほうれい線はあっても、全体的な輪郭が失われていなければあとは無視してもいいかなと思っています。シワやほうれい線って、笑っていれば消えちゃいますし。

「シワやほうれい線はあっても、顔の輪郭が整っていればOK」「これだけは保っておきたい」という“自分の若さ”を決めると本当に必要なものが見えてくる!【松本千登世・AMATA美香】_img1
 

美香 以前はボトックスを打って対処したりもしていましたけど。私も、目尻のシワとかは以前よりこだわらなくなりましたね。もちろん眉間のシワなど、表情ジワのクセによるシワが気になる方はボトックスという手段も有効だと考えています。