今の自分の髪を愛している

髪は40代50代の最終兵器。成功の秘訣は髪・メイク・ファッションの黄金比率を決めること【松本千登世・美香】_img0
 

――それでも髪は、年齢を重ねるにつれもっとも素材としての変化を感じるパーツの一つだと思います。白髪が出てきたり、薄毛になったり……。お二人は今の自分の髪をどのように受け止められていますか?

松本 私は今の自分の髪を、愛していて。髪が人生を救ってくれていると、本気で思っているほどです。というのも、もともと私の髪はコンプレックスだらけだったんですね。多い、太い、硬い、うねる……。扱いづらくて、生まれ持ったハンディだと感じていました。それを『AMATA』が変えてくれた。もちろん髪を取り換えられるわけではないですけど、自分の髪に合った正しいケアをすればこんなに扱いやすくなるんだ、ということを知りました。

美香 そういうコンプレックスを何とかするのが私たちの成すべきことですから。

 

松本 これまでの私は、髪型を考えるとき、「ワクワク」ではなく「悩みをおさえてくれるのはどれだろう」という、マイナスを消す考え方だったんですね。でも今は、どんな髪型だって挑戦できる気がする。今はボブスタイルにしていますが、将来は美香さんみたいなストレートロングにもできるんじゃないかって、そんな希望まで持てるようになりました。

美香 だけど私も、いろいろな失敗を重ねてきた末に今の髪にたどり着いたんですよ。まず10代の頃は今のように黒くなくて、茶色に染めまくっていたんですね。そうしたら薬剤の影響でブチブチ切れるようになって! 髪の限界を知りました。

松本 えっ、今の髪からは信じられない!

美香 そこから良いと言われるものは全て試したんですけど、やっぱり一度傷めてしまうと再生は難しい。だからAMATAではお客さまに、できないことの現実は伝えるようにしているんです。とくに髪って、乾いているときは元気そうに見えるんですけど、洗ったらどれだけダメージがきているか私たちには分かるんですよ。そこで無理に要望どおりの施術をすると、それこそブチブチ切れるところまでいっちゃう。そこまで行かせないことも、私たちの役割の一つだと思っているんです。