前傾?それとも後傾?ねこ背を治すには、骨盤の傾きを正すのが先決


骨盤が前に倒れている(前傾している)人は、お尻が出っ張っています。後ろに倒れている(後傾している)人は、お尻が引っ込んでいます。鏡の前に立って、真横から見てみましょう。ぴったりと体にフィットするズボンをはいた状態で見ると、判別しやすいはずです。

ズボンを脱ぎ着するときにズボンがお尻に引っかかる人は、骨盤前傾です。一方、鏡で見たときに「お尻がない」という印象の人は、骨盤後傾です。

ほかにも、骨盤前傾の人の特徴はいくつかあります。「太ももの前側の筋肉が硬い」「おなかが出っ張る」「腰が反る」「内股、もしくは内股気味」などがあります。一方、骨盤後傾の人の特徴は、「太ももの裏側の筋肉が硬い」「腰が丸い」「ひざが曲がって伸びきらない」「がに股、もしくはがに股気味」などがあります。

以下に、まとめておきましょう(◎は必須、○は必ず伴うわけではないが、その傾向が目立つもの)。


【骨盤前傾の人】
◎鏡で見ると、お尻が出っ張っている(ズボンの着脱時にお尻が引っかかる)
◎太ももの前側の筋肉が硬い、もしくは前側の筋肉が盛り上がっている
◎腰が反る
○おなかが出っ張る
○内股、もしくは内股気味

しつこい体調不良は「ねこ背」が原因!?4つのタイプ別ストレッチでねこ背を克服!_img0
 


【骨盤後傾の人】
◎鏡で見ると、お尻がないように見える
◎太ももの裏側の筋肉が硬い
◎腰が丸い
○ひざが曲がって伸びきらない
○がに股、もしくはがに股気味

しつこい体調不良は「ねこ背」が原因!?4つのタイプ別ストレッチでねこ背を克服!_img1
 

鏡を見てもわかりづらい人は、ご家族や友人、同僚などに見てもらいましょう。あるいは、カメラで真横から写真を撮ってもらい、画像で確認するのもよいと思います(ストレッチ開始前の姿勢を撮っておけば、その後の変化を追うこともできます)。

なかには、鏡を見ても、写真を撮ってもらっても、自分の骨盤が前傾か後傾か、わからないという人がいるかもしれません。

そのような人は、これから紹介する前傾を治すストレッチと、後傾を治すストレッチの両方を行うことをおすすめします。1回10秒ですから、両方のストレッチをやっても、それほど時間も手間もかかりません。


太ももの前面には大腿四頭筋など、後面にはハムストリングスなど、重要な筋肉があります。両者をストレッチして柔軟性を高めることは、骨盤がどちらに傾いていたにせよ、骨盤の傾きを修正するのに役立つはずです。