300年の時を越えた壮大なタイムスリップ『屋根部屋のプリンス』
2012年の大ヒット作品『屋根部屋のプリンス』。JYJのユチョンとハン・ジミン主演の転生系ラブコメディです。
転生系韓国ドラマには、現代から朝鮮王朝、あるいはその逆をタイムリープする設定の作品が多く、その中でも私が特におすすめしたいドラマがこちら。10年ほど前に観たのですが、当時かなりハマって重症レベルのロスに陥り、今でも忘れられません。
ユチョン演じる世子（朝鮮王朝の王位継承者）が300年の時を越えて、家臣たちと共にハン・ジミンの部屋にタイムスリップしてしまう設定が非常にユニークで、コミカルな要素がたっぷり詰まっています。
コミカルなだけでなく、サスペンス要素もあるのが面白さの理由。物語は、世子の妃が宮中の池で謎の死を遂げる怪事件からスタートします。ミステリー調の展開に加えて、韓ドラには欠かせない悪〜いライバルたちも登場。
また、世子の3人の家臣のうちの1人として、『パラサイト』などで知られるチェ・ウシクが出演しており、ブレイク前のウシクの姿が拝めるお宝作品です！
刑事モノ×タイムリープは最強の組み合わせ！ 『シグナル』
『模範タクシー』などで人気のイ・ジェフンと『シュルプ』のキム・ヘスが主演の大ヒットドラマ『シグナル』（2016）。
第52回百想芸術大賞TV部門で、作品賞、脚本賞、さらにキム・ヘスが女性最優秀演技賞を受賞し、高く評価された作品です。
他の作品と異なるのは、主人公たちが過去や未来にタイムスリップするのではなく、無線を通じて過去と現代が繋がるという設定。
現代の刑事と15年前の刑事が無線機を通じて繋がり、共に未解決事件を捜査していきます。しかも15年前の刑事は、現代では失踪して姿を消していました。現代で時効が目前に迫った事件の謎を解き、未来を変えるために奮闘していく刑事たち。予想のつかないスリリングな展開に惹きつけられます。
無線機で時空を超えた通信をするというファンタジー的な要素もありつつ、ハラハラドキドキの連続がやみつきになる！ 日本でもリメイクされている作品です。ちなみに韓国では『シグナル2』の制作が決定しているとのこと。これはかなり楽しみです。
また、『シグナル』で刑事モノのタイムリープ作品がもっと観たい！ と思った方には『愛の迷宮-トンネル-』（2017）もおすすめです。
以上、おすすめのタイムスリップ系韓国ドラマを紹介しました。
登場人物たちがいくつもの時間軸を行き来しているのを見ると、自分まで一緒に長い旅をしているかのような気になって、どんどん感情移入してしまいます。
現実には起こりえない設定にもかかわらず、ついハマってしまうタイムスリップ系ドラマ。おすすめの4作品をぜひご覧ください！
構成／山本理沙
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