15日土曜日、ロンドンでは英国王室の君主のお誕生日を公式にお祝いするイベント、トゥルーピング・ザ・カラーが行われました。毎年恒例の祝賀行事であるだけでなく、一年のうちで数回しかない王族の皆様が一同に会する機会という点でも、とても貴重なんです。

しかし、ご存知のように今年始めに、国王とキャサリン妃のご病気が発覚し、当初はお二人の出席も不安視されていました。キャサリン妃に至っては、昨年のクリスマス以来、公の場にお姿を見せられていなかっただけに、この日の出席が期待はされるも、諦めムードも……。

そんな中、イベント前日に突如、ご自身のお言葉とともに、この日の出席を明言されたキャサリン妃。これによって、チャールズ国王の公式バースデーイベントに向けたカウントダウンとなって盛り上がりました。そしてお元気そうな皇太子妃のお姿を見た全ての人々が、安堵と喜びに包まれた瞬間でした。

というわけで、無事この日を迎えられた王室、そして約半年ぶりに公の場に登場されたキャサリン妃と3人のお子様たちにフォーカスし、更に皇太子妃ファッションから見えた想いを読み解きます。

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イベントのハイライト、バルコニーに国王ご夫妻と皇太子ご一家が揃ってお出ましに

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2024年6月15日、バッキンガム・パレス のバルコニー。写真:ロイター/アフロ

もしも、国王とキャサリン妃が出席されなければ一体どうなっていたのだろう、、、英国王室の今後にも少なからず影響をもたらしていたはず……。仮定とはいえ恐ろしい想像ですが、結果良ければ全て良し、とばかりに 、最後は世界中に話題と感動を振りまいた皆さまです。

この日の出席を当日ではなく事前に発表をされたことからも、体調の改善がうかがえる上お顔も表情も以前と同様 。美しい笑みを浮かべお元気そうなキャサリン妃に、安堵した人も多いでしょう。ご病気を経験されたことによってお強くなられたからでしょう、落ち着き感と品格は、以前にも増した印象を受けました。

更に今年初めての登場となった3人のお子様たちとの、馬車でのパレードやバッキンガムパレスのバルコニーへのお出ましは、とにかく感動的でした。

では、この日最も話題となったキャサリン妃のファッションを解説します!


キャサリン妃ファッションを読みます!

【キャサリン妃】半年ぶりに公の場でお姿拝見!お子様たちの成長ぶりとファッションに込められたお気持ち_img1
ワンピース/ジェニー・パッカム 帽子/フィリップ・トレーシー イヤリング/カサンドラ・ゴード クラッチ/マルベリー 靴/ジミー・チュウ 写真:REX/アフロ

世界中が注目するこの日の為にキャサリン妃が選ばれたのは、白のワンピースでした。
昨年は、エメラルドグリーンのワンピースに同色のお帽子と、年々鮮やかで強い色調へとシフトされていただけに、白は意外とも言えました。
しかしその一方で、やはり闘病中であることを実感したりも……。というのは、実は色物のお洋服を着るにはエネルギーが要ります。ビビッドな色を着ている人をみると、強く元気そうに見えますが、逆に元気がない時には、明るい色は敬遠しがち。このように、心身の状態と色選びは、無関係ではないと思います。

ご結婚後13年目のこの行事に、初回同様に白をお召しになり、もしかして“新たな節目”というようなニュアンスも込められているのかもしれませんね。そして、何よりレフ板効果でお顔が明るく映える色であることも外せません。

白に黒のアクセントが効いたワンピースに、同様のバイカラーのお帽子、黒のスエードクラッチに白のパンプス。全身でモノトーンのコーデが、昨今のキャサリン妃らしくスタイリッシュで、とてもノーブルなレディ・スタイルでした。もちろん大絶賛でした。

少しお痩せになったようにお見受けしましたが、それでも8.5cmヒールのパンプスを履いて、凛として歩かれるお姿に感動。筋肉無しには、ハイヒールは履けません……。