6月7日金曜日、英国では今年一番ハイソ! と称されるウェストミンスター公爵の結婚式が行われました。
英国貴族の中でも最も裕福といわれるグロブナー家の第6代ウェストミンスター公爵が、2016年に突然逝去。若干25歳で、長男で末っ子のヒュー・グロブナーが90万ポンドともいわれた遺産を受け継ぎ、第7代ウェストミンスター公爵に。先月行われた調査でも、“英国で最もリッチな40歳以下”でトップの座に輝いたのが、この方でした。
実は、ジョージ王子やアーチー王子のゴッドファーザーでもあることが物語るように、英国王室との親交や信頼も厚く、この日の結婚式ではウィリアム皇太子が新郎(ウェストミンスター公)の介添人をされたほどです。まるでロイヤルウェディング?! かと思えるほどの、厳粛かつ盛大な結婚式でした。
6月といえば「ジューン・ブライド」という言葉があるように、欧米を中心にウェディングシーズンといわれていますが、それは世界各国の王室でも同様のよう。調べてみたら、ちょうど一周年を迎えたばかりの記憶に新しい皇太子カップルや、歴史に残る結婚をした“あの”夫妻も……。
まずは新婚ホヤホヤの、2024年を代表する英国一(イチ)ハイソな結婚式と言われた、貴族カップルからです!
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ウェストミンスター公爵(英国貴族)
推定資産101億ポンド以上と言われるウェストミンスター公爵(33歳)の心を射止めたお相手は、オリヴィア・ヘンソンさん。キャサリン妃と同じマールボロカレッジの出身で、現在31歳です。
大地主であるグロブナー家の広大な邸宅があるチェスターの、チェスター大聖堂にて、約400名の招待客とともに行われた結婚式。
注目された新婦のウェディングドレスは、シンプルでクラシックなデザインでした。英国人デザイナー、エマ・ヴィクトリア・ペインによるもので、スカラップになったネックラインやヴェールには、オリヴィアさんの曾祖母が1880年頃に使っていたヴェールのお花のモチーフや縁どりを参考に、手刺繍でデザインされたそう。トレーンは2メートルで、実はドレスの背中部分は、キーホール状に開いていて、大聖堂へと入られる際の背後も、アクセントがありセクシーかつ美しかったのです。
更には、さすがロイヤルではないものの、ロイヤルに近しい結婚式というだけあって、新婦はティアラも着用されていました。これも1906年以来、グロブナー家の一族の花嫁が結婚式で身につける、ファベルジェの“マートルリーフ・ティアラ”と称されるもの。ちなみに、マートル(ギンバイカ)は、英国ロイヤルウェディングで、花嫁のブーケに必ず使用される、神聖で祝いの木とも言われる花木です。またオリヴィアさんのブーケのお花は、グロヴナー家のお庭から摘まれたものだそうです。
そしてもう一つ注目したのが、新婦の靴。ウェディングドレスと同じ白ではなく、ネイビーブルーのベルベットに大きなボウがついた、ブロックヒールのパンプスを合わされていたのです。
これはきっと、花嫁に幸せをもたらす4つの物:サムシングフォーのうちの一つ、"サムシング・ブルー”としてのアイテムでしょう。この日ブライズメイズを務めた3人の少女たちも同様の靴、そしてドレスの後ろには、ブルーのリボンが付けられていました。
着用されたティアラがおそらく、“サムシング・ボロード”。“サムシング・オールド”は、曾祖母のヴェール、“サムシング・ニュー”はウェディングドレスと推測できますね。
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