日常にこそきらめきを見出す。俳優・坂口涼太郎さんが、日々のあれこれを綴るエッセイ連載です。今回のエッセイは「お涼の大予言〈前編〉」です。どうやら世の人が気になって検索しているらしい、お涼さんのメイク事情について本邦初公開。

「顔があいてるやん!」坂口涼太郎がなぜメイクをしているのかというと... 怒涛のコスメ売り場通いがスタート【坂口涼太郎エッセイ】_img0
 

美容大革命によって数年ぶりにスキンケアを更新した私ですが、それに伴いやっぱりメイクアップにも革命を起こしたくなる欲張りお涼です。

「坂口涼太郎はなぜメイクをしているんですか?」
先日、自分が出演した作品のことを調べる為に自分の名前をぐぐったら、もしかしてこれですか? これを知りたいんでしょう? みんな検索してるもん。お前もこれやろ? とぐーぐるちゃんが気を利かせてこの質問をおすすめしてくれた。

きっとどなたかがインターネットといううほうほな大海に「坂口涼太郎 メイク なぜ」という札がついた釣り針を投げ入れた経験をもとにどや顔でおすすめしてくれたわけやけれども、リールを巻けども納得のいく回答はヒットせず、釣果はゼロ。代わりに手練手管で余白を色づけている私の顔の数々がわかめのように引っかかってきて、どなたもキャッチののちオーバースローで即リリースしていることでしょう。
 

 


これまで私は仕事以外ではメイクをせず、普段は少し肌色がトーンアップするキュレルの日焼け止めを塗って、ちょっとした取材などで写真を撮っていただくときにはTHREEのコンシーラーでひげの青みやニキビを隠したり、演劇をするときはチャコットのスティックタイプのファンデーションで舞台用のメイクをするぐらいやった。そんな私が日常でもメイクするようになったのは2023年5月吉日、SHIROの店頭に掲載されていたカラーマスカラの広告写真を見たのがきっかけやった。

私の一番好きな色はエメラルドグリーンで、洋服も小物も部屋の家具家電インテリアも統一できるだけエメラルドグリーンで統一していて、もはや歩くエメラルドグリーンと化しているのだけれど、そのSHIROのマスカラも私の好きな色味で、その広告を見た途端ぴっかーんと第三の目が開眼したかのように、これやりたい! と思った次の瞬間には疾風のごとく入店していて、「これ試させてください! かわいいですね! 買います!」の華麗なるお買い物三段跳びを披露して購入。

 
 
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