「置かれた場所」でくじけそうになったら…
人がなにかを選択するとき、「この道でがんばるしかない」と考えると逃げ場がなくなります。でも、どんなときも進む道はひとつではなく、さまざまな道があるのです。そう知っていれば、安心してチャレンジできます。
もちろん、「逃れる道」があるからといって、自分の力を試すこともなく逃げればいいといっているわけではありません。
わが学園の前理事長シスター渡辺和子が著書『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)でおっしゃっているように、自分が置かれた場所で咲こうと努力するのは尊いことです。私もそうできるよう、必死で進んできました。
その過程で、時にくじけそうになる心を支えてくれたのが、この言葉だったのです。
「逃れる道」はすでに備わっているのですから、まっすぐ進まず、違う道を選んでもいい。あるいは、今の道をひたすら前進すれば、その先で思わぬ方向に道がひらけているかもしれない。
だから、試練と向き合ってみよう。そう思い定め、自分がやると決めたことに取り組むことができました。
試練が訪れたとき、「逃れる道」をみつけるためには、時にはひと休みすることです。先を急がず一歩ずつ進むことです。
そうやって進んでいけば、その先に必ず自分という花を咲かせる道があります。
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