海外旅行保険、クレジットカード付帯でもいいの?
加入しているクレジットカードによっては、海外旅行保険が付帯している場合もあると思います。補償内容を細かく確認して、それでも問題ない場合は、海外旅行保険に別に入らない選択もあると思います。
クレジットカード付帯の旅行保険で注意したいポイントはいくつかあります。
①カード付帯の保険の対象になるのは、カードの名義人だけのことが多い
一緒に旅行する家族は補償の対象外になることがあるので、補償の対象者までしっかり確認する。
②カード付帯の保険は治療費、賠償責任などの補償額が少なすぎることがある
先に紹介したように、海外で一度病院にかかるだけで数十万円のお金がかかります。病気やケガの内容によっては、あっという間に数百万円、期間が長くなると数千万円ということも出てくるかもしれません。つまり、たとえば「カード付帯の治療費の上限は200万円まで」となっていたら、万が一を考えると、足りない場合がありますよね
ほかの人をケガさせてしまった場合、ものを壊してしまった場合の賠償責任の費用や、日本から家族などを救援者として呼び寄せる救援者費用(自分だけでは帰国できないなどの理由で)などの項目も、この金額で足りるのかと検討する必要があります。
③カードの「自動付帯」か「利用付帯」かを確認しておく
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、多くの場合、クレジットカードを持っておくだけで自動的にそのサービスが利用でき、補償も受けられる「自動付帯」であることが多いです。ですがカードによっては、そのクレジットカードで旅費などを支払っていることなどが条件になる「利用付帯」のみで旅行保険を利用できる場合もあります。利用付帯でしか旅行保険が適用されない場合、カード自体には旅行保険が付帯していても、その制度がまったく使えなくなってしまうので、要注意です。
どんな補償プランの海外旅行保険に入るのがおすすめ?
このようにいくつかの注意ポイントがあるクレジットカードの付帯保険。そのため私は毎回必ず、旅行保険に加入しています。クレジットカード付帯の旅行保険に納得する補償項目がある場合、補償が足りない部分だけを旅行保険で追加するのも保険代を節約するのにはおすすめです。
クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償が足りるかどうかの判断をするために、私が最初にチェックするのが「治療費」の項目です。
カナダの旅行保険専門の保険仲介業者「David Cummings Insurance Services Ltd」によると、「カナダに訪問する際は、少なくとも10万ドルの治療費がカバーされる保険に入ることをおすすめする」とありましたが、私もこれに賛成です。10万ドルとは、2024年7月22日現在の為替レート1カナダドル約114円で計算すると1140万円。私は治療費が最低1000万円は補償される保険を選びます。
海外旅行保険は1週間程度でも1人数千円程度で済むことが多いので、ぜひ入っておくのがおすすめです。
構成・文/高橋香奈子
前回記事「海外で「Costco(コストコ)」に行ってみた!日本の会員カードで入れる?日本と違うところは?」>>
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