“女の子”として好きなのではなく“人間”として好きと伝える
ちよみが、「南くんのこと好きになればなるほど不安になる」とちょっぴりメンヘラチックなことを言い出したときも、南くんは面倒な顔ひとつせずとことん付き合ってあげます。「知らないんだよ、ちよみは。自分がどんだけ綺麗で、どんだけ可愛いか。どんだけ素敵な女の子か」。ここまで言ってもらえば、ちよみは自信を取り戻すことができると思います。
しかし、令和の理想の恋人・南くんは、これだけでは終わりません。「まぁ、“女の子とか関係なく”、人としてどんだけいい奴かを」と付け加えたんです。すごい、すごすぎる。南くんはまだ大学生なのに、どうしてこんなに価値観がアップデートされているのか。もしかして、これもまた漫画で勉強したんですか!??
「素敵な女の子だよ」と言われるのももちろん嬉しいけれど、「人としてどんだけいい奴か」「どれだけ最高の人間か」とまで言ってもらえると、恋愛感情とか抜きにしても人間として好きでいてもらえているような気持ちになって、安心しますよね。たとえ恋心が冷めたとしても、ずっと一緒にいられそうで。「だから大好きなんだよ。ずっとな。何があっても」と言ったあと、「それじゃあダメか?」とちよみの気持ちを確認してあげるところも、南くんらしくて優しいなと思いました。
男女逆転版の『南くんの恋人!?』には、ちよみが小さくなった南くんで“推し活”を楽しんでいるような描写も登場します。アクスタみたいに写真を撮ってみたり、コスチュームを着させてみたり。小さくなったことに戸惑うだけでなく、楽しんでしまうあたりも令和っぽい。1994年放送の高橋由美子& 武田真治版『南くんの恋人』でも脚本を担当された岡田惠和さんが、令和のいまどのようなストーリーを描いていくのかにも注目です!
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