「心が動いたこと」に挑戦すれば、驚く未来がやってくる
私たちの人生は、自分が思うよりもはるかに刺激的で、大きな可能性を秘めています。専業主婦だった私が、ある日突然全世界に向けてTEDx(テデックス)でプレゼンテーションを行ったり、ニューヨークでは国連関係者の前でスピーチしたり……。
私自身が「ピンクゾーン」を飛び出したことで、驚くべき未来が待っていました。これらは、自分から売り込みをしたり、推薦状を書いてもらったわけでもありません。ある日突然、「あなたの人生はとても興味深い。ぜひステージで話してみませんか?」とオファーがやって来たのです。
私がしたことといえば、「ピンクゾーン」を飛び出し、アクセル全開で「やったことがないこと」「面白そう! と心が動いたこと」に挑戦した。ただ、それだけなのです。
自分が思った方とは、あえて別の方を選んでみる
心地よい「ピンクゾーン」を飛び出した先にあるのは、もしかすると断崖絶壁かもしれないし、大きな水たまりがいくつもあるオフロードかもしれない。どんな景色が待ち受けているかは、飛び出してみないとわかりません。
でも、アクセルを踏み込んで目一杯加速すれば、断崖絶壁も映画のカースタント並みに飛び越えられるかもしれないし、激しく上がる水しぶきで虹がかけられるかもしれません。1つ確かなことは、「ピンクゾーン」という不安も恐怖もない安全圏にいては絶対に体験できない新たな経験が、外の世界には待っているということです。
心地よさと引き換えに、自分が奪われているものはないか? それを知るためには一度、「自分が思ったものとは別のほう」をあえて選んでみるといいと思います。
『「逢いたくなる」オーラをはぐくむモナコからの言葉77』
著者:エミチカ 幻冬舎 1650円(税込)
2人の子供を育てる専業主婦から、50歳で起業。モナコのパレスエリア(王宮前)で暮らす唯一の日本人、エミチカさんが、みんなから「逢いたいな」と思われる人になるためのヒントを柔らかな言葉で伝える。「オーラをはぐくむ言葉」「自尊心をはぐくむ言葉」「ご機嫌をはぐくむ言葉」など、自身の手で人生を切り拓いてきたエミチカさんだからこそ語れる、女性が誇らしく歳を重ねるための77のメッセージ。
撮影/Lim Sungkyung、Min Kyung Choi、渡邉肇、エミチカ
構成/金澤英恵
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