人生経験が豊かな成熟した女性こそが、もっとも尊重される

メイクのオン/オフで人間関係をスイッチ。モナコの富豪が教えてくれた「ご機嫌な私」を育む秘訣_img0
 

私は、若さが正義だとは思いません。女性も男性も、見た目だけでその人の価値を測ることはできませんし、経験を重ねたからこそ醸し出されるオーラも含めて、その人の魅力だと思うからです。

モナコのレストランに食事に行くと、ウエイターがまずメニューを差し出すのは年齢を重ねた女性です。いかにも威厳があり、「支払いをするのはこの人だろうな」と一目でわかる男性が同席していても、若く美しい女性が座っていても、ウエイターの優先順位は常に明確です。

なぜなら、モナコでもっとも尊重されるのは「マチュアな女性」だからです。マチュア(mature)とは、英語で成熟した、円熟した、という意味。ヨーロッパはもともとレディファースト文化ですが、モナコでは人生経験が豊かな成熟した女性こそが、もっとも尊重されるのです。

年を重ねることは、女として「終わる」ことではありません。自分が培ってきた豊富な経験は、「見た目の若さ」よりもずっとずっと価値のあるものです。

 
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『「逢いたくなる」オーラをはぐくむモナコからの言葉77』
著者:エミチカ 幻冬舎 1650円(税込)

2人の子供を育てる専業主婦から、50歳で起業。モナコのパレスエリア(王宮前)で暮らす唯一の日本人、エミチカさんが、みんなから「逢いたいな」と思われる人になるためのヒントを柔らかな言葉で伝える。「オーラをはぐくむ言葉」「自尊心をはぐくむ言葉」「ご機嫌をはぐくむ言葉」など、自身の手で人生を切り拓いてきたエミチカさんだからこそ語れる、女性が誇らしく歳を重ねるための77のメッセージ。


撮影/Lim Sungkyung、Min Kyung Choi、渡邉肇、エミチカ
構成/金澤英恵

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