昼食は「ちょっと離れたお店でランチ」もおすすめ

「体内時計」に従えば仕事がサクサク捗る!? ハーバード&ソルボンヌ大学医師が教える“概日リズム”活用術_img0
 

多忙なスケジュールをこなしていると、昼食を抜いたり、大きく後ろ倒しにしてしまったりすることがあるかもしれません。ですが、体内時計のリズムのことを考えると、昼食も規則正しい時間にとることが理想です。

体内時計の精度を保つためには、朝食だけでなく昼食も毎日必ずとり、かつ、できるだけ同じ時間に食べることが肝心です。

体内時計が理想的なリズムを刻み、自律神経のバランスがとれていれば、精神を安定させるセロトニンの分泌が12時ごろにピークを迎えます。 
ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、一定のリズムで筋肉の緊張と弛緩を繰り返すリズム運動をすると、さらに分泌を促すことができます。

オフィスで働いているのであれば、ちょっと離れたお店までランチに出かけるのもいいでしょう。リモートワークで自宅にいるのであれば、お昼の前後に散歩をしてもいいですし、スーパーマーケットまで歩いて買い物に行くのもおすすめです。
 

 


「15分の仮眠」は戦略的休息!

「体内時計」に従えば仕事がサクサク捗る!? ハーバード&ソルボンヌ大学医師が教える“概日リズム”活用術_img1
 

昼過ぎ、13〜14時に眠気が出ることがあります。昼食をとると血液が胃腸に集中する、昼食で糖質をとりすぎて血糖値が大きく上がったなど、どちらもたしかに眠気の原因になりますが、実は時計遺伝子の影響もあると考えられています。 
体内時計が刻むサーカディアンリズムは、時計遺伝子にコントロールされていますが、13〜14時ごろに体温が下がり、自然に眠くなるようにプログラミングされているようなのです。

この時間帯に眠くなったら、それに抗うよりも休息をとったほうが結果的に仕事も勉強も効率が上がります。思い切って15分程度の仮眠をとることによって、頭も体もすっきりします。まさに戦略的休息です。

注意点としては、昼寝は30分以内にとどめること。30分以上寝てしまうと、深い眠りに移行し、体内時計を狂わせるからです。30分にとどめることに自信がない場合は、お昼寝前にコーヒーを飲んでから寝ることもおすすめです。カフェインが効く30分後の目覚めがよくなります。