同じ姿勢で集中し過ぎることを避けて、「許す力」を得る
人間は気が滞ると、イライラが強くなり、つい、うまくいかないことを他人のせいにするなど、寛容になれず、包容力に乏しくなってしまうのです。ちなみに、運動不足などで気の巡りが悪い場合にも、同じことが起こります。
逆に、からだにしっかりと気が巡れば、多少のことなら許すことができるようになる。つまり、包容力とは人を「許す力」のこと、なのですね。したがって、包容力のある人間になるためには、からだに気を巡らせることこそが、なによりの近道となるのです。
気を滞らせないためには、同じ姿勢で集中し過ぎないこと、とにかく気分転換に努めること。そして気の滞りを感じたら、ぐーっと伸びをしたり、深呼吸をしましょう。息を吸うときは、胸を広げ、肋骨の中に空気を取り込むイメージで。吐くときは、からだの中にある濁気(にごった古い気)をすべて、外に追い出すように吐ききります。
気をつけてほしいのは、愚痴が多いとか、他人の悪口を言うような、気が滞っている人とはなるべく会わない、ということ。包容力のない人と会って、許せないことが増えては元も子もありません。
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