明日は我が身


これまでの流れで想像はつくかと思いますが、やはり結婚後も由紀子さんの夫の生活はほぼ変わりませんでした。

しかし由紀子さんにとっては妻という地位と、一つ屋根の下に住んでいるという事実があるだけ、結婚後しばらくは独身時代よりずっとマシだと思っていたそう。

「惚れたもの負け、なんですかね。唯一幸せだったのは子宝に恵まれ年子の息子を授かったことです。でも、その間も夫は遊び放題。

いたたまれなくついスマホを見てしまったときは絶望しました。LINEには何人もの女性とのやりとりがあるし、マッチングアプリやギャラ飲みのアプリがいくつも見つかりました。何より元アイドルの女性ともまだ関係が切れず、悲劇の不倫カップルのようなやりとりやいかがわしい写真を送り合っているのには吐き気がして……

由紀子さんはそれらの証拠を自身のスマホに収め、いつか何かしらの形で報復しよう。そう思いなるべく気を鎮め、当時は小さな息子さんたちの子育てに専念していたそうですが、あるとき思いがけない場面に出くわしたのです。

自宅前で発狂する元アイドルの浮気相手に「ざまあみろ」と思ったものの...サレ妻と不倫夫が立場逆転。その驚きの理由_img0
 

「家の外で女性の大きな声がすると思ったら、夫と例の元アイドルの女性が取っ組み合いのケンカをしていたんです。彼女はもう自制心を失ったように泣き叫んで夫を殴っていて、夫はそれを必死に静止して自宅からどうにかして離れさせようとしている。

それを見て咄嗟に『ざまあみろ』という気持ちが湧いたのと同時に、彼女と私の惨めさは同等だと思っちゃったんです。100年の恋が冷めたというか、すべてが馬鹿馬鹿しくなりました」

 

ちなみに由紀子さんは、以前から元アイドル女性のインスタグラムをよく鍵アカウントから眺めていたそう。やはり素人離れした美人ではあるものの、芸能界最前線からは外れてしばらく時間が経っており、30歳半ばを過ぎた独身。

境遇はまったく違うものの、追い詰められた彼女の狂気に由紀子さんは同情すると同時に、何か少しでも間違えばあの姿は自分だったかもしれないし、今後そうなる可能性も十分にあると冷静に感じたそう。

よって、「これ以上夫に人生を捧げてはいけない」と固く決意をしたと言います。