『最果てアーケード』の舞台はどこの都市? 年代はいつ?
とこママ:フィクションを読むことが多いんですが、読んでいると配役が思い浮かぶんですよ。この人はあの俳優さんっぽいなとか。でも『最果てアーケード』は2~3回読んだんですが、配役がなかなかまとまらなかったんですよ。
Sumi:私は、このアーケードはどこなんだろう? って考えながら読んでいました。でも国や時代がうまく自分の中でも特定できないんですよ。イメージは、ブラウンというよりは黒っぽいのセピア色な街。ヨーロッパのような気もするけれど、でもパリではなくて、東欧の端のほうにある地方都市かなあと。でも、大正時代の終わりから昭和の初めの頃の日本のような気もするし、もしかしたら現代で国内旅行で訪れた地方都市でたまたま見つけたようなアーケード街かもしれない……。
Hiroe:このアーケードは成仏するまでに訪れる場所なのかなと思ったんです。自分の思い残したことを届けたり……。
はまじ:私も2回目に読んだときにそう思いました。この世とあの世の狭間にある、まるで49日みたいにたゆたう感じ。”死”と聞くと怖いなと思う方もいるかもしれないけれど、決してそんなことはなくて。
Shoko:確かに”死”を感じるけれど、決して恐怖では描いていないですよね。何かもうひとつ繋がっている世界があるのかなというふうに感じました。
はまじ:死とこちらの世界をぼんやりと淡く、優しい感じで描かれているなって思いますよね。皆さんは、具体的に好きだった人物や印象の残っているフレーズはありますか?
小説の具体的な部分への言及は次回へ……。ぜひ、『最果てアーケード』を未読の方は読んで来週の更新分を読んで見て下さいね。
COLUMN
〔ミモレ編集室〕読書部メンバーがはまじに薦めたい!
BOOK LIST
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撮影/沼尾翔平
スタイリング/亀甲有希
ヘア&メイク/吉岡美幸
構成・文/幸山梨奈
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