緊張や不快感が顔に出ては、かえってご迷惑

同窓会をネガティブに考える自分を正当化できた理由とは?71歳のプロダクトデザイナーが、機嫌よく過ごすためのヒントを伝授!_img0
 

もちろん、同窓会にはメリットも多くあります。

「それでも行きたい」と思えるならば、万障繰り合わせて出かければいいでしょう。でも、なんだか気持ちが重いなら。嫌な予感がする場合は、自分を鼓舞してまで参加しなくてよい気がします。

以前テレビで、ある大物芸能人の方が同窓会に参加した時のことを話していました。その方は元同級生に“上から目線”で、無遠慮にこきおろされたのだとか。

 

そのエピソードを聞いて「あれだけ大御所になっても、同窓会という場ではそんな目に遭うことがあるのだ」と驚きました。家から一歩出ると、思わぬ善意に助けられることもありますが、思わぬ悪意に傷つけられるリスクも生まれます。

年齢を経ると心の耐性も低下しがちですから、不快感が予想以上に後を引くこともあります。結論としては、「気乗りがしない場」に無理をしてまで出席することはありません。

「付き合いが悪いと言われるんじゃないかしら」

そんな先回りした心配は、無用です。それより「同窓会後にやってくるどっしりとした疲れ」について心配したほうがよいかもしれません。

またわたしの場合は、このルールをあらゆる場面に適用しています。「気乗りがしない」「不安がある」と感じたら、無理を押してまで出席はしません。緊張や不快感が顔に出ては、かえってご迷惑になるかもしれませんから。

つまり「無理して出席しないこと」も、きれいに、よく生きるための配慮なのです。