9月17日「中秋の名月」に食べたい和菓子
9月には五節句とは違いますが、もう1つ素敵な季節行事があります。それは「中秋の名月」。この時季の月は本当にきれいですよね。もちろん当日は和菓子屋さんでお月見団子も調達しますが、“月”をテーマにしたかわいく、美しい和菓子が出ているのでぜひ仲間入りをさせてください。
島根県松江にある、1929年創業の和菓子店「三英堂」。上品な甘さと口あたりの柔らかさが魅力の小倉羹の上に、月あかりに照らされながらお月見をするうさぎをあしらった錦玉羹をのせた、
お酒ではなく糖蜜だから、子どもも食べられるボンボン
先の錦玉羹と同じ「京菓子司 俵屋吉富」の「糖蜜ボンボン」は、季節ごとに楽しみにしているお菓子。春は桜、夏は金魚と水草、秋は京都の秋の景色とそのときの季節を感じられるモチーフでボンボンを作るので、本当にかわいらしいんです。秋は「中秋の名月」にちなみ、夜空に浮かぶ満月に、愛らしい白うさぎ、秋風に揺れる桔梗とすすきが描かれています。ウィスキーボンボンと違い、アルコールが使われていないのでお子さんも食べられます。
鮮やかな色合いが愛らしい琥珀糖
そしてこの色鮮やかな「かいちん」。満月に雲、お月見団子にうさぎと紅葉。なんだかおもちゃみたいで本当に愛らしい! こちら170年以上の歴史を持つ「石川屋本舗」さんが作る季節の琥珀糖。やはり季節ごとにさまざまなモチーフを出しているのですが、ついつい買ってしまうかわいさなんです。
よく「こんなにもいろいろなお菓子をどうやって集めているのですか」と聞かれるのですが、1店舗1店舗まわっている元気はないので(笑)、いつもさまざまな地方銘菓が集まる百貨店のコーナーで買っています。もちろん百貨店は何軒か回ります。こうした季節の行事に合わせてさまざまな銘菓を全国から集めてくださるので、本当に助かっています! 皆さんもぜひ、覗いてみてくださいね。
構成/佐野倫子
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