2024年秋ドラマのなかから、ドラマライターが自信を持って“推したい”作品を3つピックアップ! 見どころを、たっぷり語っていきます。
『アンナチュラル』『MIU404』スタッフが再集結!
『海に眠るダイヤモンド』
脚本・野木亜紀子×監督・塚原あゆ子×プロデューサー・新井順子。この並びを見たとき、確信しました。「絶対に名作と呼ばれる作品になるやつだ……」と。しかも、放送枠は“クオリティが高い”と言われている日曜劇場。さらに、主演は“あの”神木隆之介さんときた。これはもう、観るしかないやつ! 現代劇じゃないドラマはあまり……という方(実は、わたしもそのタイプ)も、せめて初回だけは観てほしい! わたしのなかでは、この秋の最注目作品です。
野木さんと塚原監督といえば、現在公開中の映画『ラストマイル』でもタッグを組まれています。この映画、『アンナチュラル』と『MIU404』の世界線と交錯しているため、野木作品ファンからしたらミコト(石原さとみ)や志摩(星野源)、伊吹(綾野剛)にまた会える! というだけで嬉しかったのですが……。いちばんの魅力は、やっぱり観終えたあとの“余韻”にあるなぁって。野木作品って、ドラマ映画に関わらず、観たあとに“スン”となるんですよ。そのあと、じわじわと心を侵略してくるというか。観る前と観たあとの自分では、世界の見方が確実に変わっているような気がする。
また、野木作品は台詞も素敵なんです。『アンナチュラル』第2話のミコトの台詞「絶望してるヒマあったら、美味しいもん食べて寝るかな」は、わたしの人生の“指針”のようになっています。もちろん、「人生イージーモードです」みたいな風に生きている人が言ってたら、あなたは本当の絶望を経験していないからそう言えるのよ……と言い返してやりたくもなると思いますが、幼少期から壮絶すぎる人生を歩んでいるミコトが言うからこそ、スーッと受け入れることができるんですよね。
『海に眠るダイヤモンド』でも、野木作品ならでは心にくる台詞と出会えるのが楽しみです。
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