作家・ライターとして、多くの20代~40代の男女に「現代の男女が抱える問題」について取材をしてきた山本理沙。その赤裸々な声は、まさに「現実は小説より奇なり」。社会も価値観も変化していく現代で、結婚や男女関係についての悩みは非常に多いようです。
今回お話を聞かせてくれたのは、夫とのセックスレスに悩む真子さん(仮名・36歳)。現在結婚4年目、出産を経て夫婦の営みがなくなり悩んでいました。原因は夫の性欲減退のはずでしたが、魔が刺して夫のスマホを見てしまったとき、そこには愕然とする事実が隠れていたのです。
真子さん(仮名)現在36歳
職業:フリーランス
家族構成:6つ年上の夫、娘
「36歳、まだ性欲はあきらめられない」
真子さんから「実はセックスレスに長年悩んでいる」と聞いたときは、とても意外に思いました。
彼女は小動物を思わせる色白でスリムな体型と童顔を持ち合わせ、かつ上品な色気も漂う、わかりやすく言えばかなりモテるタイプの女性。頭も良く愛嬌もあり、男性が夢中になる典型的な女性像というイメージです。
結婚前は多くの男性から口説かれていましたが、誠実でハンサム、そして外資系企業勤務で優秀な現在の夫と結婚を決めたときは皆「さすが」と溜息が漏れました。結婚式の様子や普段SNSで垣間見える夫婦の姿からは、何より夫が真子さんを心から大事に思っていることもありありと伝わります。
「たしかに夫が私を大事に思ってくれているのは間違いないです。でも、それとセックスはまったく別物なんだと思います。特に娘が生まれてからは、夫の私への愛は家族愛に変わってしまったのかと。基本的に仕事で疲れているという理由で断られますが、結婚前はどんなに忙しくても求められたので、結局言い訳だと思います。
この3年ほど、本当にいろいろなことを試しました。一応レスは解消できたものの、彼がセックスに対して積極的になることはきっとないと思っていますが……。でも、私はまだ36歳。まだ半分以上残る人生、性欲をあきらめることはできないです」
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