セックスレスに「女性用風俗」を使った効果
「ある時友人から、『知り合いの晩婚の夫婦が女性用風俗のセラピストを呼び、関係がマンネリにならないようにしている』と教えてもらったんです。もちろん、彼女は面白話のように聞かせてくれたんですが」
突然の発言に筆者が少々驚いた顔をしてしまうと、「あ、ここからはもうギャグ感覚で聞いてください」と真子さんは小さく笑います。
「でも友人の話では、歳を重ねるほど異性の身体の扱い方はよく知っているに越したことはないし、プロから学ぶのは悪くないらしい、と言うので、前のめりになりました。当時は自分でできることをやり尽くしていたので、『もうこれしかない』と直感したんです」
思い立ったら即行動に移す真子さん。夫は女性用風俗(通称:女風)の提案に相当驚いたようですが、反応的にはまんざらでもなかったと言います。真子さんは早速女風の予約を入れ、同時に都内のホテルを手配。当日は娘さんはご両親に預けたそうです。
「結論から言うと、女風を使った効果はありました。たぶんお互いに、『こういう触り方はしないほうがいい』『これが興奮するんだ』『タイミングはこのとき』みたいなノウハウを知ったり、感覚のズレを正せたりしました。
それに、その後しばらくは、何度かセックスすることができたんです。たぶん、愛撫の仕方などを学んだので、お互いに満足度も高くて。私もようやくレスを解消できたと嬉しく思っていたんですが……」
しかし数ヵ月後、再び夫は夫婦の営みを躊躇うようになってしまいました。「今日はただ疲れているだけ」「いまいちその気になれない」と言うのが常で、おそらく原因は本人もわからないよう。
「ここまでしてダメなら、もう私たちは男女としてダメなんだと思いました。子育てのパートナーとして生きていくしかないなんて、私にとっては悲しいことですが……。でも夫の私と娘への愛は変わらず、彼に性行為は必要ないんですよね。
レスについて悩み始めるとイライラ悶々として、『あなたとできないなら外で恋愛するのを許可して欲しい』と勢いに任せて言ったことがあります。
基本的に穏やかで優しい彼は悲しい顔をしてしばらく黙り込んだあと、『やっぱり嫌だけど、どうしても真子がそうしたいなら俺にバレないでほしい。もしバレたら、俺はダメかもしれない』と。ズルい、そんなこと言われたら私は結局何もできないと、またケンカが勃発して……。
どうにか私の気持ちが収まる方法がないか真剣に考えた結果、『あるルール』を作ってみたんです」
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