20代だけど体は初老。体力ない・虚弱体質な私たちは365日“調子がいい日”はない【絶対に終電を逃さない女×ヒオカ】

「元気？」何気ない挨拶の返答にすら迷う

ヒオカ：虚弱体質で困るのが、コロナのワクチンを打つときみたいに、「今日の体調は大丈夫ですか？」って聞かれるとき。私にとっては、体調が大丈夫じゃないのが「正常」だから、「はい、いつも通り調子が悪いです」って言いそうになるけど、向こうが求めているのって、いつも通り症状がなく元気ですっていうことなんです。

終電：病院のそういう質問とかもそうだし、日常会話でも久々に会った人に「元気？」みたいに聞かれるのも返答に迷いますね。

ヒオカ：私は健康な人からの一言で傷ついたのは、「なんだ、今は太ってて元気そうじゃん」です。虚弱体質の記事はよく書いているのですが、太っている＝よく食べる＝元気と思われているのだと思います。私はずっと痩せ型で生きてきて、19歳のときにさらに15キロぐらい痩せて、このまま痩せ続けたら本当に入院しなきゃいけない……ぐらいまでいったんですが、大人になって、いろんな薬を飲むようになって、今度はすごくむくんで体重が増えました。

バラエティー番組って、太ってる人は、裏で毛布かぶってこっそりパン食べてるみたいなイメージをすごく流すんですけど、私胃腸が弱いから、そもそも量が食べられないんですよね。でもやっぱり怠惰だ、みたいなステレオタイプな偏見がすごくある。正直、痩せすぎも太ってるのも、どっちもめちゃくちゃしんどいですね。若い女性っていうだけで、容姿についてとやかく言われやすいんです。

終電：私、顔出してないですけど、首から下とか写真で出ると、それですらいろいろ言われますからね、体型とか。

ヒオカ：やばいな。覆面作家でも容姿をいじられる時代なんですね。

【対談後編】
「1日11時間寝ないと生活が破綻…体力ない・虚弱体質ライターふたり『１日８時間週５労働前提は無理がある』」は、9月30日公開です！

 

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