偏見と無知は比例すると思う
この友人のれみは、学生時代にテレビ番組『あいのり』に出演して世界各国を回り一躍有名人になったり、大学卒業後は総合商社に入社し活躍、その後は旅好きが高じてLOVETABIという旅メディアを1から立ち上げ成長させたりと……とにかくバイタリティ溢れる自慢の友人の1人。
現在はドバイという異国で2人の子育てをする中、新学期にクラスメートのママからこんな一斉メッセージを受け取ったそうです。
School is almost starting and I want to ask you a favor... Sit with your child for 5 minutes and explain that there's never a reason to make fun of someone for their height, their weight, their skin tone, their home life or the things they enjoy.
Explain there's nothing wrong with wearing the same shoes every day. Explain to them that a used backpack carries the same dreams as a new one.Teach them not to exclude anyone for "being different."Explain to them that teasing hurts and that school is for going to LEARN, NOT to compete or spread negativity.
Remind them some kids don't go home to loving families so it's important to be kind. It all starts at home! And most of all be grateful that Allah has blessed you with so much!!
学校がもうすぐ始まりますが、お願いがあります。お子さんと5分だけ一緒に座って、次のことを説明してください。
誰かの身長や体重、肌の色、家庭の状況、好きなものを理由に、誰かをからかう理由は決してないことを伝えてください。
毎日同じ靴を履くことに何の問題もないことを教えてください。中古のリュックも新しいリュックと同じ夢を運ぶことを伝えてください。「違う」という理由で誰かを排除しないように教えてください。
からかいは傷つけるものであり、学校は学びに行く場所であり、競争したり否定的なことを広めたりする場所ではないことを説明してください。
また、家に愛情深い家族がいない子供もいることを思い出させ、親切にすることが大切だと伝えてください。
全ては家庭から始まります! そして何よりも、アッラーが与えてくださった多くのものに感謝することを忘れないでください。
偏見って、誰にでもどうしてもあるものだと思います。
でもこのドバイのママさんのメッセージを読み、こんな思いやりと広い視野を教えてくれる人が身近にいるのは、人生においてとても大切で幸せなことだとしみじみ痛感しました。
「もし、こんな声を上げてくれる人が私の小学校にいたら」。咄嗟にそう思ったので、私もこの場を借りてシェアさせてもらいます。
偏見は、無知ゆえの勝手な先入観でもあると思います。
きちんと知りさえすれば、勝手な想像や警戒心もなくなるはず。無知は損だし悲劇を起こすリスクもあると同時に、偏見をコントロールできれば、人生はきっと楽しくなる。
れみの子どもたちのように、小さなうちから多くの人種の友達とコミュニケーションをとり、経験を積むことができる環境は羨ましい限り。偏見は無知に比例する気がするので、私も息子にはいろんな人と触れ合う経験をさせてあげられたらと改めて思いました。
人生後半、私もまだまだ精進したいです。
漫画/小澤サチエ
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