思考も部屋も人生も、気が付いたらなにかもとっちらかってる……通称「とっちらかり女子」の生態について綴るこの企画。
第1回は少女漫画シチュエーションを妄想するけど、リアルの男性に女として見られることが怖いとっちらかり女子【前編】です。
物心着いたときから妄想癖がありまして、理想の出会いシチュエーションがいくつかあります。
~その①~ 食パンくわえて角を曲がったら
「いっけない、遅刻しちゃう!」そう思いながら食パンをくわえて走っていたら、角を曲がるときに男性とガツンとぶちあたる。「ちょっと、どこ見て歩いてるんですか……?!」そこからなんやかんや、なんやかんやで(途中の過程は端折る)恋に落ちる。まぁ、少女漫画の鉄板ネタですね!!!! みなさんも一度は憧れたいことがある……はず。
~その②~ 大雨が運んだ傘の刺繍の恋
傘を持たずに外出した日に限って土砂降り。はぁ。つらたんつらたん。コンビニの心許ない屋根で雨宿りっと。気が付くと、頭上の高い位置に傘が。あれ? と見上げると、そこには傘をさした男性が!! 「僕は家近いから、これ使ってください」「え、でも……」「じゃっ」そう言って私の声を遮って駆け出した彼。その傘は折り畳みで、なんだか柄の部分が特徴的なウッド調。おまけに刺繍もしてある。そして私は、いつか傘を返せるように外に出るときは折り畳み傘を鞄に忍ばせていたのでした。そして!! 2ヵ月後。街で偶然再会。「あ、あの時の!!!」と、傘を差出すと、男性は「そ、その特徴的なデザインは、僕の……ってことはあのときの君だね?!」とパッと顔を輝かせます。そこからなんやかんや、なんやかんやで恋に落ちる。
~その③~ ハンカチのお名前シールが運んだ恋
「運命の恋は、作るもの!」がモットーの私は、持ち物すべてに名前のタグを付けることにしています。そしてある日、道端で名前の付いたハンカチを落とすんです。そしたら、それを拾ってくれた男性が、「〇〇さん! 落としましたよ!」と声をかけてきたではありませんか。「あ、ありがとうございます」と言うと、その青年ははにかんでいます。み、見たことのない照度と純度の笑顔だ。そして後日、街で青年と再会を果たすのです。「ももももしかして、あ、あの時の?!」そこからなんやかんや、なんやかんやで恋に落ちる。
みなさんお気づきですか。そう、どれも「道端に恋落ちてる系」なんです。とあるファッション誌でも、“オーガニックな出会いは道に落ちてる”って書いてありました!
でも、残念ながらこのシチュエーションに現実で遭遇したことはまだありません……。
Comment