思考も部屋も人生も、気が付いたらなにかもとっちらかってる……通称「とっちらかり女子」の生態について綴るこの企画。

第2回は少女漫画シチュエーションを妄想するけど、リアルの男性に女として見られることが怖いとっちらかり女子【後編】です。

前編「「食パンをくわえて走っていたら、角でぶつかって恋に落ちる」少女漫画的展開に憧れ、道端に落ちているオーガニックな出会いを求めるけど、実際に起きたらどうなのか問題【とっちらかり女子】」>>

 


食パンをくわえて走っていたらぶつかって、を妄想したけれど


20代も終盤の大人なのに、いまだに、食パンをくわえて走っていたら角を曲がるときに男性とぶつかって恋に落ちる、大雨の日に雨宿りをしていると、「これ使って」と傘を差し出しずぶぬれになって去っていく男性と恋に落ちる、街でハンカチを落としたとき、拾ってくれた男性と恋に落ちる……といった、道端に落ちている“オーガニックな出会い”を妄想してしまう私。加えて、ピンチのときヒーローが救い出してくれるシチュエーションの妄想バリエーションもかなり豊富です。しかし、友達にその妄想を話すと、

「ごめんけど、あんたの妄想、全部リアルで起きたら怖いシチュエーションばっかだよ」

とバッサリ切り捨てられてしまったのです。

好きでもない異性から女性として見られるのが怖いのは普通、では好きな人からでも異性として見られたら怖い私はどうしたらいい?【とっちらかり女子】_img0
 

でも、そのとき、不思議と「私のピュアな妄想をそんな風に言わないで!」とは全く思わなくて、実際に起きたら、と想像してみると、

「た、たたたた確かに、怖いかも」

と素直に思ったのでした。パンをくわえて走っていたらぶつかったぐらいで口説いてくる人も、傘を差し出して去って行ったあと再会したときに口説いてくる人も、ハンカチを拾ったくらいで食事に誘ってくる人も、リアルで遭遇したらめちゃくちゃ怖い!!!! のかもしれない!!!!!

だって、壁ドンも顎クイも頭ポンポンも、リアルでやられたら完全にハラスメントじゃないですか。いまだにドラマで男性→女性に頭ポンポンするシーンがありますけど、頭ポンポンって、自分より格下の人にやるもので、女性の頭をポンポンする人って、実際に自分が頭ポンポンやり返されたらキレるんだろうな、とか思ったりします。きっと多くの女性は、頭ポンポンはキュンではなく、ゾワッ、気安く触んな! 近寄るな! だと思うんですよね。

そして、妄想しているとき、忘れている現実がありました。それは、私は異性に女性として見られることに極度に拒否反応を示す“特異体質”であるということです。