芸能界を震撼させた実力派人気コンビの解散騒動
昨年末、大人気実力派コンビ『和牛』が解散するという報が飛び込み、世間を驚かせました。解散のきっかけが「複数回の遅刻が重なったこと」だということも、話題になった理由の一つでした。
昨今スキャンダルを起こす芸能人に共通するのが「遅刻癖」だとする考察がXで何度かバズッていて、「遅刻は人としてどうなのか」というテーマは多くの人の関心事です。和牛の解散が話題になったとき、私の好きな芸人が「もったいない。俺らが若いときなんてしょっちゅう遅刻した」と笑い話にしていて、私も人気と実力を兼ね備えたコンビなのに遅刻が原因で解散してしまうんだ、遅刻が許されるくらい寛容な社会だったらいいな、なんて思ったりしました。
でもそれは、自分が当事者じゃないから言えたことでした……。
平気で遅刻するようになった親友
10年近く一緒にいる親友が、待ち合わせに毎度のように遅刻してくるようになりました。大前提として、誰だって遅刻をすることはあるし、それ自体は仕方のないことだと思います。私も、間に合うように余裕を持って家を出ても、地図がうまく読めず迷ったり、電車を乗り違えたりして、数分遅れてしまうことはあります。大事な仕事のために入念に下調べしても、当日渋滞などトラブルが起きて遅れてしまうことだってあります。事前に連絡があり、遅刻したことを素直に謝るなら、特に気にしていませんでした。でも、親友は明確な理由もなく、15分くらい平気で遅れてくるようになったのです。
正直、人生の中で15分集合が遅れたって何かが変わるわけでもないのかもしれません。でも、私が感じたのは、「この人との約束なら遅刻していい」という気のゆるみ、そして「自分が蔑ろにされている」という実感でした。
お互いを大事にしあっていたカップルが数年も経つと慣れ合いになり、緊張感も互いへの敬意も薄くなっていくように、「正当な理由もない遅刻」は関係性のほころびのはじまりだと思うのです。
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